なまずのねどこ

ちょっとオタク寄りな旅の記録。B級スポットとか県境とか駅とか魚捕りとか。常にどこかに出かけていたい負け組大学生。

年越し採集!年末年始の関東遠征

新年あけましておめでとうございます。

今年も当ブログを宜しくお願い致しますm(_ _)m

 

年を跨いで関東に行って元旦の夜に関西に戻ってきました。

フォロワーさんとカラオケオフしたりコミケ参加したりといろいろ楽しんだんですが、せっかく滅多に来ない関東に来たからにはやっぱり採集は外せないですよね。

 

12月29日、埼玉県で採集。

 

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ムサシノジュズカケハゼ

長らくジュズカケハゼと呼ばれていたものに含まれるウキゴリ属の魚で、関東平野に分布するものにこの和名があてられましたが、学名は未定。 

雌が著しい婚姻色を出す稀有な魚としても知られる仲間ですね。

 

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カマツカ(Group3) 

遺伝的に異なる3つのグループが内包されているといわれるカマツカのうち、関東甲信越を中心に分布するもの。

前種ともども今後の研究の進展が待たれる魚です。

 

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カジカ Cottus pollux

河川上中流域を好む魚。いわゆるカジカ大卵型といわれていたもので陸封型の魚です。平野部で捕れるのは貴重かも。

 

翌30日、茨城県で採集。

 

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チョウセンブナ Macropodus ocellatus

いわゆる闘魚の仲間。メジャーな観賞魚だとベタが近縁です。フナではないです。

名前が示す通り大陸由来の国外外来魚ではありますが、現在日本国内の自然界で見られる場所はかなり限られています。

採集できたのは写真の1個体のみでした。ボウズでなくてよかった…

以前から捕ってみたかった魚だったので嬉しかったですね。

 

12月31日、神奈川県で採集。

 

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オオヨシノボリ Rhinogobius fluviatilis 

ヨシノボリとしてはかなり大柄な種で10cmほどになります。写真が下手で分かりづらいですが…胸鰭基部の斑紋が特徴で同定のポイントになります。

この子たちを捕っていたら年を越してました。

 

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クロヨシノボリ Rhinogobius brunneus

小規模な河川の上中流域を好む傾向の魚。胸鰭の基部には赤い三日月型の斑紋が見られます。

本州では初めて捕りました。琉球列島のものは遺伝的に異なる集団とされています。

 

主な魚だけピックアップしましたが採集の成果としてはこんな感じです。所々思い出補正かかってますが大目に見てください…

今回も多くの方々にお世話になりました。ずーなま氏はじめ採集に同行してくださった方々に心より感謝申し上げます。

クリスマスイブの琵琶湖ガサ

閲覧ありがとうございます。クリスマスも平常運転の暇人ねんじんです。

昨日の話ですが、湖西方面へ採集に行ってきました。運転は例によってでれれ君です、いつもありがとうございます。

 

最初にやってきたのは比良山系麓の小河川。幅1mもないような細流でホトケドジョウを狙いますが網に入ったのはこの魚。

 

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イワナ……!

地理的分布や背面にまで白斑が明瞭に分布することなどを鑑みるにニッコウイワナ Salvelinus leucomaenis pluvius と思われます。純血かどうかは調べる術がないわけですが…。15cmほどの可愛らしいサイズでした。

密漁にならないかと正直ビビったんですが、滋賀県内のイワナ採捕禁止期間は10月1日から11月30日まで(滋賀県漁業調整規則第35条より)なのでセーフです。

写真撮影後は丁重にリリース。結局ホトケドジョウは捕れませんでしたが、イワナを見ることができたので結果オーライ。

 

さらに北上し平野部の水路でガサガサ。

まず網に入ったのは…

 

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オオクチバス Micropterus salmoides 

以前に比べると大分減りはしましたが、やはりいるところにはいますよね…心を鬼にして〆ます。ごめんね。

 

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アユ Plecoglossus altivelis altivelis

秋産卵の年魚なのでこの時期にこのサイズ(12cmほどです)の個体は多くないです。成熟が遅くて繁殖に参加できなかった越年アユでしょうかね。

 

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ヤリタナゴ Tanakia lanceolata 

鰭の赤色が微妙に残った雄の個体。

ここのヤリタナゴは銀鱗や黒点(吸虫の仲間が寄生することによるものです)の入ったものが多かったです。

 

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カネヒラ Acheilognathus rhombeus

小型の雌。タナゴ類の中では比較的見つけやすい種類です。

 

ちょこちょこ場所を変えながら北上していきます。琵琶湖に直接流入する河川の河口部ではこんな魚も。

 

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ウツセミカジカ Cottus reinii 

カジカの仲間というと渓流に棲むイメージがありますが、この魚は琵琶湖岸や流入河川で多く見られます。

 

そして、今回の本命。

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スナヤツメ Lethenteron reissneri

前々から捕りたかった成体を初採取。感激です。

腹部が大きく膨らんでいますが抱卵しているのでしょうね。アンモシーテス幼生から変態後は何も食べず、春の産卵を終えると死んでしまいます。

 

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顔のアップ。ヤツメと言われる所以の鰓孔もはっきり確認できます。

 

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同所的に捕れたアンモシーテス幼生。

見た目は魚類というより原索動物ですね。幼生のうちはデトリタス(生物の死骸や排泄物に由来する水中の有機物片)が主食。

 

何度行っても飽きない、それが琵琶湖。

母なる湖からのクリスマスプレゼントに感謝です。

 

岐阜でガサガサ あげいん

昨日のお話です。

2ヶ月前にカワバタモロコや濃尾デメを捕った岐阜県のポイントに行ってきました。

 

 

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カワバタモロコ Hemigrammocypris rasborella

 

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デメモロコ Squalidus japonicus japonicus

 

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トウカイコガタスジシマドジョウ Cobitis minamorii tokaiensis 

 

と、捕れた魚種は前回(http://nenjin.hatenablog.com/entry/2017/10/31/145523)来た時とあまり変わらなかったのですが、少し驚いたのはこの子が捕れたこと。

 

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マハゼ Acanthogobius flavimanus

名前通りのハゼofハゼ。ちなみに天長節ですね、この日。

高校時代に大阪湾の汽水域で大量に捕ったものです。地味な魚と思ってしまいがちですが、よく見ると鰭なんか結構緻密な模様してるんですよねぇ。

海なし県とはいえ感潮域の長い木曽三川の水系なのでよくよく考えるとそんなに不思議なことではないのですが、河口から3〜40km離れた支流でいきなり捕れるとまぁビビりますよね……

写真撮ってリリースして家路につきました。

 

おわり。

初冬の岡山遠征 晴れの国に蝸牛と淡水魚を求めて

24〜25日の2日間で岡山県まで採集に行ってきました。恵まれた水域環境から水生生物相も豊かでなかなか面白い土地柄でした。

 

まずは倉敷近辺で備讃地域固有のカタツムリであるアキラマイマイを狙います。

この時期の陸貝採集は石や朽ち木の下に潜って越冬する個体を狙うのが主な手法です。夏みたいに雨が降っても出てきてくれないので…

土で服が汚れたり、せっかく見つけても死殻だったりと、この時期に採集するメリットが正直あんまりないのですが、捕りたいもんは仕方ないのです。

 

山の斜面に転がる倒木をひっくり返すと……

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セトウチマイマイに混じって殻径2cmほどの独特な形状の殻口のカタツムリがたまにころっと出てきます。まぁ殆ど死んでて殻だけなんですけどね…

実際生きていたのは数個持ち帰った殻から復活した写真の1個体のみでした。

 

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アキラマイマイ Satsuma akiratadai

西南日本に広く分布するシメクチマイマイの近縁種で2015年に記載された新しい種類。見た目も瓜二つ、頼りの綱の形態の違いも解剖しておち◯ちん見ないと分からないというなんとも紛らわしいカタツムリです。

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私のようなパッと出のカタツムリオタクが解剖して分かるもんでもないですが、模式産地で混生もしてないということでまぁアキラマイマイでしょう。産地同定は良くないですがこればっかりは仕方ない……

 

 

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セトウチマイマイ Euhadra subnimbosa

生息数は圧倒的にこちらが多いです。生体も死殻もゴロゴロ出てきます。

上の画像は火炎彩の明瞭な個体ですが、横の色帯が濃かったりほぼ無斑の個体もいたりします。

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色帯のある個体、無紋の個体。

 

 

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ヤマクルマガイ Spirostoma japonicum japonicum

普通種といえば普通種。大まかに言えばヤマタニシの仲間で、円錐形の分厚い蓋を持ちます。

軟体部を出して活動するときは大きく窪んだ臍孔(さいこう)にその蓋を収納。無駄のない作りですね。

 

まぁたった1個体ではあれ目的のマイマイが得られてとりあえず満足。この日は倉敷のネカフェに宿泊。

 

 

翌25日。始発で倉敷を出てお魚捕り。

筑紫平野霞ヶ浦周りの水郷ほどではないものの、岡山市周辺はわりと用水路風の小河川が張り巡らされている箇所も多く期待できそうです。

岡山では初めての採集で辺りの地理にも疎いので、ひたすら歩き回って勘と運に頼るしかないです。レア物来てくれ。

 

最初はなかなか思うように魚が捕れずもどかしい思いをしましたが、ポイントを引き当てればやはり捕れるものですね。

 

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サンヨウコガタスジシマドジョウ Cobitis minamorii minamorii

数あるコガタスジシマ系統の基亜種で、レッドリストの絶滅危惧ⅠA類にも指定されている希少なドジョウ。名の通り山陽地方の固有亜種です。

ここで思わず「よっしゃ!!!」と叫んでしまい通行人に振り向かれるとかいうバカをやらかす。雄叫びは人がいないのを確認してからやりましょうね…

 

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ズナガニゴイ Hemibarbus longirostris

この子も捕れると嬉しいカマツカとニゴイを足して2で割ったような魚。滋賀県では流れの速い川の中流域で捕りましたが、細めの用水路にもいるんですね。

 

 

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ギギ Tachysurus nudiceps 

背鰭と胸鰭に鋭い棘をもつナマズの仲間です。かわいい。

割と水の綺麗な川に多い印象ですが、写真の個体は泥底の下流域のブッシュに潜んでいたものです。

 

 

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オバエボシガイ Inversidens brandti

なにげに初採集の希少種。イシガイ科の例に漏れずタナゴ類の産卵母貝のひとつ。

淡水二枚貝には正直疎いのですが、狙って探すのも面白そうではありますよね。

 

 

 

真打は後からやってくる。

 

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カワイワシ Hemiculter leucisculus

中国大陸からのコイ科の国外外来種。カライワシの誤記ではないです。

外来種を採集旅行の真打と書くのもなんだかアレですが、ずっと捕ってみたかった魚だったもので…

日暮れ時にやっと論文に記載された生息地に着き、水面をヘッドライトで照らしながら動き回ってるところを捕りました。泳ぎが素早いので昼間捕るよりこの方がいいかもしれませんね。

容姿はオイカワとワタカの間の子と形容されたりもしていますね。

 

夜8時に岡山駅に到着する頃には疲れ果て、山陽本線の車内で爆睡しつつ帰宅しました。

 

おしまい。

古琵琶湖層群の貝類化石

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11月2日に三重県伊賀市某所で発掘したイガタニシ(絶滅種)の化石です。

地殻変動により琵琶湖の位置が年々北にずれているというのは有名な話ですが、その起源は400万年ほど前に伊賀地方に誕生した大山田湖にあるとされています。現在でも、伊賀地方各所で鮮新世の古琵琶湖の生き物たちを化石として見ることができます。

古の琵琶湖の生態系について想像を巡らせながら化石掘ってるのもなかなか楽しいものです。

 

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こちらはムカシイボカワニナ

大量のタニシ化石をかき分けつつ泥岩を掘っているとたま〜に出てきます。

 

化石掘りとだけいうと大層なことをしているような感じもしますが、トンカチとマイナスドライバーさえあれば簡単にできるような手軽なものです。

巻貝以外にもドブガイの仲間や植物化石、コイ科魚類の咽頭歯なんかが出ます。

岐阜遠征 濃尾のデメモロコを求めて

今日も閲覧ありがとうございます。

週末使って10/27〜29で岐阜に行ってきました。採集、水族館、学会など見所盛りだくさんの3日間でした。

運転は例によってD氏です。いつもありがとうございます。

 

D、Y両氏と集合場所の三重県某駅からはるばる向かった第一目的地はデメモロコ濃尾型の採集ポイント。

関西や九州ではめっきり減ってしまったカワバタモロコもいるということで期待。

 

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デメモロコ Squalidus japonicus japonicus

前回の記事にも載せていた琵琶湖産と比べると体高が高く寸詰まりな印象を受けます。

琵琶湖と濃尾平野のデメモロコの類縁関係。今後の研究の進展が待たれます。

 

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カワバタモロコ Hemigrammocypris rasborella

九州以外では初採集。成魚でも5cm程度の小型種。モロコとつきますがコイ科ダニオ亜科に属し、カマツカ亜科のデメモロコなどとの縁は遠いです。

関西ではもはや普通に見られる魚ではなくなってしまいました。このような魚が安定して生息し続けられる環境が維持されることを願ってやみません。

 

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トウカイヨシノボリ Rhinogobius sp. TO

短い吻、不明瞭な褐色横帯などの特徴からトウカイヨシノボリと判断しました。雰囲気同定はあんまりよくないですが…

愛知・岐阜・三重の3県で確認されている東海地方の固有種。

 

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トウカイコガタスジシマドジョウ Cobitis minamorii tokaiensis

捕れた時はニシシマドジョウと誤認してしまいましたが後から見ると結構違いますね……尾鰭基部上下の斑が薄く出現する、口髭が短いなどが傾向としてあります。雄なら胸鰭骨質板の形状。

 

その他ナマズ、タモロコ、タイリクバラタナゴ、フナ類なども採集できました。

引き上げる頃には日を跨いでいました…この日は岐阜のネカフェに宿泊。

 

翌28日。

午後まで時間があったので、国内でも数少ない淡水魚水族館・アクアトトぎふで時間を潰すことに。

 

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かの琵琶湖博物館に比べると大衆向け感は否めなかったですが、展示内容は国内外の多岐にわたっており十二分に楽しめました。イタセンパラの展示の場所が分かりにくかったのが玉に瑕かな…

 

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午後は岐阜大学で催されていた淡水貝類研究会にお邪魔しました。いろいろと勉強させていただき、琵琶湖産カワニナ類をはじめ淡水貝類の分類の難しさを改めて感じさせられる機会となりました。お会いした方々、ありがとうございました。

 

夜は滋賀と岐阜の県境に近い伊吹山麓で陸貝採集。

 

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ヒルゲンドルフマイマイ Trishoplita hilgendorfi

殻高の高いオトメマイマイの仲間。

伊吹山周辺や岐阜県の一部など分布は局所的。

 

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ケハダビロウドマイマイ Nipponochloritis fragilis

殻表に細かい毛をもつカタツムリ。

あまり多い種類ではないです。

 

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オオケマイマイ Aegista vulgivaga

普通種。

 

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カタツムリ探してたらひょこっと出てきたシロマダラ

 

ほんとはあるキセルガイを狙っていたんですが、悪天候の影響で土壌の状態が悪く(言い訳)結局見ることができませんでした。気温が低かったってのもありますが…

まぁまたの機会ですね…

 

この日もネカフェで宿泊。

快活CLUB便利ですよねほんと。ソフトクリーム食べられるし。

 

翌朝はK漁港横の貝塚で貝漁りをしてたんですが、最近捨てられたと思しき貝の山の中にはまだ生きている個体もおり、カゴメカワニナの生体をいくつか頂戴してきました。

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そのうちの1個体。

漁港の方に産地を聞くも貝曳き漁で北湖で捕れた個体だろうという情報しか得られず…まぁそうだよね……

 

駅まで向かいそのまま電車で京都へ帰還。

お疲れさまでした。

 

 

秋のデメモロコ釣り@琵琶湖

閲覧ありがとうございます、ねんじんです。

これも3週間前の話題になってしまいますが、琵琶湖に繋がる水路へ小物釣りに行ってきました。10月8日のお話です。

やっぱり関西にいるとどうしても琵琶湖に行きたくなってしまいます。中毒ですね。

 

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今回の主役、デメモロコ Squalidus japonicus japonicus

デメモロコとされる魚は濃尾平野にも分布していますが、琵琶湖のものと比べるとかなり形態に差異が見られます。近縁のスゴモロコと比較すると吻が丸くなくスマートな印象を受けます。

 

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ハス Opsariichthys uncirostris uncirostris

準固有種。琵琶湖淀川水系ではケタバスと呼んだりもする日本産コイ科では珍しい魚食魚。

12cm程度の未成魚ですが、口の形が食性を物語ってますよね。

 

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ワカサギ Hypomesus nipponensis

余呉湖の冬の人気者。琵琶湖でも釣れるんですね。数は多くなさそうです。

 

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カネヒラ Acheilognathus rhombeus

タナゴ類の中では比較的よく見られる種類ですが、大型で婚姻色も美しく圧倒的な存在感があります。

 

デメ、デメ、たまにハスみたいな感じで釣れてました。赤虫つけて投げるだけで面白いくらい釣れるので飽きないですね。ブルーギルがいないのも好ポイント。