昨日の話です。
近鉄の週末フリーパスを使って、1泊2日の小旅行に行ってきました。例のごとく行き当たりばったりな行程ですが……
隣接するあすなろう四日市駅から西日野へ向かいます。
四日市あすなろう鉄道は、ナローゲージと呼ばれる非常に狭い軌間を持つ特殊な鉄道。昔から軽便鉄道と呼ばれてきたもので、日本の旅客線では現在わずか3事業者が運行しているのみです。
乗ってみると、より車体の幅の狭さが実感できました。
あすなろう四日市から3駅、8分ほどで西日野に到着。小気味いいモーター音を聞きながらの短い道のりです。
かつては西日野駅からさらに西に向かって線路が伸びていましたが、豪雨による水害の影響で1976年に廃止となっています。終点・伊勢八王子駅から取った八王子線という路線名は、部分廃止や近鉄からあすなろう鉄道への転換を経てもなお変更されていません。
旧西日野駅付近の様子。
廃線跡はほぼ全区間で天白川沿いの車道として整備され、往時を思わせる構造物はほとんどありません。駅があった場所を示す看板はありますが…
西へ1kmほど歩くと室山駅跡。線路は天白川と道路の間に挟まれる形で走っていたらしく、増水の影響を受けやすかったようです。
室山は酒蔵の町で、随所に古めかしい建物が残っています。
裏路地の酒蔵に、室山の駅名標が飾られていました。廃止前のもので間違いないようです。
西日野から1.6kmほどで伊勢八王子駅跡に到着。正確には写真の場所よりもう少し奥にあったようですが、私有地となっていて入ることができませんでした。
西日野に戻り、あすなろう鉄道のもう一つの終点・内部駅を訪問。そのまま折り返し、軽便鉄道の独特な雰囲気を楽しみつつ次の目的地へ向かいます。
Part2に続きます。