なまずのねどこ

ちょっとオタク寄りな旅の記録。B級スポットとか県境とか駅とか魚捕りとか。常にどこかに出かけていたい負け組大学生。

秋晴れの霧島を往く えびの高原→韓国岳→大浪池


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週末休みを使って、日帰りで霧島登山に行ってきました。

登山口へのアクセスには、日豊本線国分駅霧島神宮駅または肥薩線霧島温泉駅から丸尾というバス停まで乗車。そこから登山客向けの周遊バスに乗り換えることになります。

バスの本数は少ないので下調べが肝心です。

 


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今回は降りたことのなかった霧島神宮駅から。その地名を体現するかのように薄く霧が出ていました。

 


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霧島最高峰・韓国岳(からくにだけ)への登山口へは「えびの高原」バス停が近いです。宮崎と鹿児島の県境に近接していて、バス停やビジターセンターは宮崎県側。

手始めに、えびの高原北側にある白紫池や不動池を巡ろうと思ったのですが…どうやら最近になって近くの硫黄山で噴火があり、周辺の散策路に立ち入り規制が入っているとのこと。メインディッシュの韓国岳登頂に時間的支障が出ても嫌なので、えびのの池巡りはまたの機会に持ち越しです。

 


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痩せ地にも生育しやすい松の木々と入り混じるようにススキの野原が広がっています。「えびの」という地名も、秋になって葡萄色(えびいろ)に色付いた穂先に由来するという説が有力といいます。

 


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県境付近の入り口から登山道へ。しばらくは大きなアップダウンのない比較的平坦な道を行くことになります。目立った尾根や谷がなく、木々の背丈も低いので常に陽の光が地面に届いています。火山地帯という土地柄、植生も地形ごとリセットされやすいのでしょう。侵食輪廻の原地形ってこんな感じなんだろうか…なんて考えながら歩を進めていきます。

 


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左手になだらかな韓国岳を望む凹地に差し掛かると、ほどなくして無人の避難小屋が目に入ります。大浪池から韓国岳に向かう最短ルートの分岐点です。どのみち後で大浪池はじっくり堪能することになるので、先に霧島の頂を踏んでおきましょう。

 


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この辺りから徐々に視界が開けはじめます。植生は低木中心となり、可憐な高山植物の姿もちらほら。写真はホソバリンドウ。

 


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山頂を目前に控えて後ろを振り返ると、赤みがかった溶岩の大地と大浪池の碧のコントラスト。これこそが火山の醍醐味!地球の営みのスケールの大きさに思わず息を飲む絶景です。

 


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韓国岳登頂。標高1700mジャスト、麓からの所要時間は2時間ほど。えびの高原との標高差は500mほどなので、案外それほど険しくはない行程です。東側は噴火により立入禁止区域となっている新燃岳。噴煙こそ上がっていませんが、その火口周辺は黒く焼け焦げたようになっており、噴火の影響の凄まじさを計り知るには十分です。

 

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韓国岳山頂のすぐ北側にも巨大な火口跡が広がっており、山道はこの火口の周縁に沿って引かれています。落ちたら一たまりもありませんね。

 

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来た道を下り、先ほども後方に見えた大浪池のほとりへ。角度によってさまざまな表情を見せる神秘的なカルデラ湖です。

 


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眺望を遮るものが基本的にないので、韓国岳や周辺の火山地形も綺麗に見ることができます。

 


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大浪池の内側はすり鉢状の急斜面。岸辺に降り立つことができる箇所は限られていますが、辛うじて南西端から沢下りのようにアプローチすることはできました。危ないのでおすすめはしませんが…

 


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大浪池から県道の登山口までの下り道は、神社の参道のような石畳の階段。しっかり舗装されていて歩きやすいです。登山口バス停には非常用の物々しいシェルターがあり、アルピニストの憧れといえどやはり火山に囲まれた危険地帯であることを改めて実感させられます。

 

以上、霧島日帰りプチ登山レポでした。この調子で百名山どんどん制覇していきたいね。

 

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