なまずのねどこ

ちょっとオタク寄りな旅の記録。B級スポットとか県境とか駅とか魚捕りとか。常にどこかに出かけていたい負け組大学生。

県境探訪 千歳川@神奈川県湯河原町/静岡県熱海市


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用事で関東に行ったついでにちょこっと県境探訪。ともに温泉地として知られる湯河原町熱海市の間の県境です。

 


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湯河原駅に降り立ち、県道を2kmほど山側に入った湯河原温泉の中心街の方面に向かいます。

 


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住宅街の中に旅館や料亭が混じり始め、街並みにもだんだんと温泉街の風情が出てきました。

温泉街自体は県境を挟んで実質的に連続していますが、行政区域が異なるため静岡県側は便宜的に伊豆湯河原温泉と銘打たれています。

 


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県境は千歳川という小河川をなぞる形で引かれています。通常山の尾根や峠、大きめの川に引かれることの多い県境ですが、京都と大津の府県境もごく細い水路だったりしましたしまぁそんなに不自然なことでもありません。

 


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山あいの川沿いに温泉施設やホテルが立ち並ぶ名湯ということで、有馬温泉に近い雰囲気を感じる街並みでした。

 


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ニューウェルシティ湯河原というホテルは熱海市側にありますが、車や人の出入り口自体は千歳川を挟んだ神奈川県側にあるといういかした立地です。ちゃんと県境の線も引かれています。

 


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熱海市役所泉支所。この一帯は湯河原町の中心街に近接する一方で熱海市街からは山を挟んでかなりの距離があるため、古くから熱海側への帰属意識は高くなく、熱海市役所の支所や消防署の分署が設けられているのにも合点がいきます。余談ですが、湯河原と熱海の間を結ぶ東海道本線のトンネルはこの地区の名前を冠した「泉越トンネル」です。

 


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さらに興味深いものが。千歳川にかかる橋の一つが「両国橋」という名前でした。東京の両国橋(武蔵と下総の境目、地名の両国の由来)と同様、相模と伊豆の2つの旧国名にまたがることによるものなのでしょう。

 


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湯河原を後にする前に、千歳川に沿って下り、河口に出ました。川看板は神奈川県のものでした。最下流には国道135号の橋が架かっており、小田原と熱海とを行き来するメインルートとなっています。