なまずのねどこ

ちょっとオタク寄りな旅の記録。B級スポットとか県境とか駅とか魚捕りとか。常にどこかに出かけていたい負け組大学生。

啓蟄の北海道クルマ旅 2日目(3/6) 豊浦→瀬棚→長万部→札幌


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前回の続きです。


夜明け前に起床。寝袋とマットを持ってきていたので一応普通に眠れはしましたが、やはり寒い……防寒着で重武装して寝袋に潜り込む形になるので、身動きもあんまり取れない。もうやりたくないな。

豊浦の道の駅を6時丁度に出発し、日本海側の寿都方面に車を走らせます。

 

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山深くなるにつれ雪の勢いは増し、内陸の函館本線熱郛駅に立ち寄る頃には、車の外で立っているのがきついくらいの猛吹雪になっていました。

 

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豊浦から1時間半ほどで寿都に到着。この先大きな町が数十kmないため、セコマで朝飯を調達しつつガソリンを入れます。弁慶岬にも寄りましたが、やはり吹雪の勢いは止まらず、弁慶像の写真だけ撮ってすぐ車中に退避しました。

 

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弁慶岬から国道229号線を南西に進みます。島牧村を経てせたな町瀬棚区の市街地に出るまで開けた土地がほとんどなく、ところどころで奇岩が立ち並ぶ荒涼とした海岸線が続きます。

 

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1時間以上かかって瀬棚に到着。鄙びた感じの港町です。

 

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瀬棚港フェリーターミナル。ここから奥尻島行きのフェリーが運航されていましたが、2019年をもって事実上の廃止となっています。

 

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国道の裏手にある立象山(りっしょうざん)からは、瀬棚の街並みが一望できます。朝方からの吹雪はだいぶ落ち着いてはいたものの、まだ降ったり止んだりを繰り返していました。

 

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国鉄瀬棚駅跡。函館本線国縫から伸びる瀬棚線(1987年廃止)の終着駅で、長万部や函館からの直通列車が運行されていました。現在は温泉施設に隣接する駐車場の一角に、モニュメントとキロポスト、駅名標のレプリカが立てられています。

 

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瀬棚線に関する資料は、町の生涯学習センターで見学することができます。図書館を併設した建物で、コロナ禍でも問題なく入らせて貰えました。

 

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瀬棚の街をひとしきり回り終えたら、南へ5kmほどの隣町・北檜山へ。元は独立した町でしたが、合併してからはせたな町の北檜山区となりました。町役場はこちらの方にあり、国道229号線と230号線の分岐点にあたります。街並みも瀬棚より幾分栄えている印象を受けました。

 

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こちらにも瀬棚線の資料室や郷土資料館を兼ねた情報センターがあります。建物の一角ながら、北檜山や丹羽の駅名標など貴重な展示も多いです。

 

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町のスーパーで昼飯を買ってから出発、山を越えて長万部へ。函館本線室蘭本線の分岐点で、普通列車乗り継ぎの旅では必ず降りることになる交通の要衝です。今回は長万部町民センターの郷土資料館を目当てにやってきました。

 

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その目玉である鉄道村。主に長万部町内の駅や瀬棚線で使われていた品々が展示されています。道内に数多く存在する廃線系の展示のある郷土資料館の中でも、かなり充実した内容だと思います。長万部駅からも徒歩圏内なので、列車待ちの時間で来るのも面白そうですね。

 

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噴火湾沿いを東へ進み、昨夜を明かした豊浦を通過して洞爺湖畔の壮瞥町に向かいました。

写真は横綱北の湖記念館です。片隅に壮瞥町の歴史や廃線になった胆振線について扱ったコーナーがありますが、あくまでメインは相撲関連の展示なので、郷土資料館的な展示を目当てに行くと少し物足りないかも。ただ胆振線に関する遺物自体が他の廃線と比べて少ないため、一見の価値はあります。

 

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洞爺湖町のサイロ展望台。天体のメソッドの聖地でもあります。看板のある広場には入れましたが、建物は冬季休業中でした。

 

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気付けばもう午後3時過ぎ。強風の吹き荒ぶ中山峠を越えて札幌市に入ります。日没後、札幌近郊で某氏と合流して数時間お魚採集。解散してから大谷地の快活CLUBに投宿しました。成果は後々別記事で。

 
次回に続きます。