鹿児島本線(現・肥薩おれんじ鉄道)・水俣駅から肥薩線・栗野駅までを結んでいたJR山野線。1980年代に相次いだ南九州の廃線のひとつです。
先月鹿児島に行った際に一部の駅跡地を訪問してきたので、そのときの様子について書き記しておきます。
■薩摩大口 さつまおおくち -JR山野線(廃)
民営化の日の目を見ずに廃止となった宮之城線との分岐駅で、山野線の中核的な役割を担っていた駅です。画像の駅名標の右側、西菱刈の下が塗りつぶされている点にも分岐駅だった名残が見られます。
駅跡地は跡形もないですが、近くにある大口歴史民俗鉄道記念資料館に当時を偲ばせる品々が展示されています。
■山野 やまの -JR山野線(廃)
路線名の由来になったとは思えないほど辺鄙で小さな駅。伊佐市大口の市街地からそう遠くはないので、バスで訪問するのは比較的容易です。
廃止当時の面影を残す広場は鉄道公園として整備されており、記念碑や駅名標などが残されています。
■薩摩布計 さつまふけ -JR山野線(廃)
熊本県との県境からほど近い山間の小駅。よくこんな場所に鉄道を通したなと思わずにはいられないレベルの僻地にあり、記念碑や駅名標が残されているものの、見つけるのにかなり難儀しました。
伊佐市街地からオンデマンドタクシーで行くか、最寄りの西山野バス停から5kmほど歩くことになります。
全ての駅跡を巡れたわけではないので、機会があれば追記しようと思います。