なまずのねどこ

ちょっとオタク寄りな旅の記録。B級スポットとか県境とか駅とか魚捕りとか。常にどこかに出かけていたい負け組大学生。

2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

急行はまなす最後の夏 北海道放浪記 - Part5 三つの海

nenjin.hatenablog.com ↑前回 夜行列車全廃を控えた北海道を巡る旅も後半に差し掛かってきた6日目、9月6日。 夜明けの釧路の街を東へ急いだ。薄くかかった雲が水の鏡に姿を映し、シックな街並みも手伝ってさながら北欧の水郷のような雰囲気を醸し出す。名物…

急行はまなす最後の夏 北海道放浪記 - Part4 みどりの平野を駆けて

nenjin.hatenablog.com ↑前回 9月5日。道東エリアを東西に横断する。この日も懲りずに鈍行列車での大移動である。 旭川から南下する富良野線の始発に乗車。ラベンダー畑をイメージした薄紫色をあしらった車体だ。 前日に雨が降ったせいもあって、車窓からは…

急行はまなす最後の夏 北海道放浪記 - Part3 最果ての鉄路を辿る

nenjin.hatenablog.com ↑前回 9月4日。宗谷本線を完乗すべく旭川の宿を発つが、引き続き空模様は芳しくない。大粒の雨も降り始め、川は濁流となって岸を削る。そんな中でも列車は宗谷路を北へ北へと駆ける。 鉄路は名寄辺りから天塩川と並走。灰汁色の水面を…

急行はまなす最後の夏 北海道放浪記 - Part2 札沼線と留萌本線

nenjin.hatenablog.com ↑前回 明朝6時。目を覚ますと最後の停車駅である新札幌を出たところであった。北の大地に踏み入るときめきは何度訪れても褪せないものだが、陸上交通で「朝目を覚ませば北海道」という理想的なシチュエーションに身を置くのは最初で最…

急行はまなす最後の夏 北海道放浪記 - Part1 みちのくを往く

2016年春。北海道新幹線の開業は、本州と北海道を結ぶ各交通網にとって大きな転機となった。首都圏や仙台方面から道南へのアクセスが飛躍的に向上した一方で、かつて隆盛を誇っていた夜行列車群は全て消滅する運びとなり、長く一大ターミナル駅として旅人を…

廃線遺構巡り JR上山田線(真崎〜熊ヶ畑)

訪問日:2019年6月27日 炭鉱輸送を主目的として網の目のように敷設された、筑豊地方の国鉄路線のひとつです。いわゆる「枝線」ではなく、筑豊本線(飯塚)と日田彦山線(豊前川崎)を短絡する今でいう後藤寺線のような立ち位置の路線でしたが、炭田の衰退後は大…

ありし日の三江線全駅めぐり Part4 因原〜江津

前回の続き。三江線編はラストです。 因原駅。川本町のインフォメーションセンターを兼ねた道の駅が隣接しています。風格ある木造の駅舎。 それなりに大きな集落で、川本の方にはないコンビニ(ローソン)も。 鹿賀駅。 石見川越駅。 田津駅。石垣の積まれた…