前回の続きです。
日頃の疲れもあり、9時前にのそのそと起床。
初日早々に今回の旅の目的の1つであるウメイロモドキと出会えたため、早起きに失敗しても精神的余裕があります。
宿をチェックアウトし、石垣市街を散策します。
お土産を買い込んだ後、A&Wで朝食。
沖縄本島には至る所にありますが、石垣島では中心市街に1店舗があるのみ。
同行者にルートビアを分けてもらいましたが、生憎お口に合わず。
新たなフィールドを探索すべく、郊外に車を走らせ、小河川の汽水域上部で小一時間ほどガサガサ。
水深は深くはありませんが、こんもりと泥が堆積した両岸にはいい感じに草が生い茂り、そのまま干潟のような地形に注いでいる、絵に描いたような好ポイントです。
(22)ナミハゼ、(23)カダヤシ、(24)オカメハゼ、(25)ヒナハゼを追加。
とある魚を狙っていたのですが、思ったより魚類相が濃い感じではなさそうで残念。ポイントを見誤ったのでしょうか。
巨大なトゲノコギリガザミがうじゃうじゃ闊歩していて腰を抜かしそうになりました。
水から上げると常にこちらを向いて激しく威嚇してきます。かっこいい…
その巨大で強靭なハサミは、1t近い握力を叩き出すこともあるそう。
何か挟ませてお手並み拝見させてもらおうかとも思いましたが、自慢のハサミを振りかざしながら物凄い勢いで突進してくるので、ビビってすぐ逃がしてしまいました。
ドライブを続けていると、石垣島鍾乳洞なる看板を発見。
あまり期待はしていませんでしたが、よくよく考えるとこの島は隆起サンゴ礁の島。鍾乳洞の元になる石灰岩には事欠かない立地です。結構ボリューミーな洞窟で、探検気分を味わえました。
ジ○リの某人気キャラクターもご登場(?)
午後は釣りタイム。
胴突き仕掛けで魚種稼ぎをしながらブッコミで大物のアタリを待つ、いつものスタイルで臨みます。
まずは(26)オヤビッチャ、(27)アイゴを追加。
本土でもお馴染みのメンツですね。
(28)テンジクイサキ
似た種類が多いイスズミの仲間ですが、臀鰭が長いことで比較的識別しやすい種です。
(29)ニセカンランハギ
体を覆う美しいさざ波模様が特徴的です。
沖縄ではクロハギなどと共に「トカジャー」と呼ばれ、タマン(ハマフエフキ)と並ぶ人気ターゲットとして親しまれています。
(30)シチセンスズメダイ、(31)ダンダラスズメダイのスズメダイコンビで30目を達成。
食いが浅くなったタイミングですかさずガサガサに移行。
昨日とは別のマングローブ林を探ってみます。
感潮域下部の枯れ葉などが溜まった流れのゆるい一角に網を入れてみると…
(32)ウチワハゼが捕れました。
全長5〜6cmの小さなハゼですが、団扇型に大きく広がる尾鰭はなかなか見応えがあります。
マングローブの幹に張り付いて愛らしい目をくりくりと動かしているのは、「トントンミー」こと(33)ミナミトビハゼ。
本土のトビハゼと同様、近づくと泥の上をピョンピョン飛び跳ねて素早く逃げていきます。
川を下り、ほぼ海水というところまで来るとマングローブも消え、磯場を好む(34)スジクモハゼが姿を現します。
(35)チチブモドキも追加したところで、本日の汽水ガサは一旦お開き。
日没後は石垣市街に出て、お待ちかねの豪遊タイム。
本日の宴は石垣港フェリーターミナル近くの「うるま」さんで。
グルクンの身をアオサで包んで挙げた料理が最高でした。前日のお店では品切れでグルクンにありつけませんでしたが、やはり沖縄での宴には欠かせない肴ですね。この日もこの後の予定のために酒は我慢しましたが…
さて、昼間に一度諦めた「とある魚」。
一見良さげなポイントなのに…とずっと引っかかっていました。
ただ、昼に全く顔を見せない魚も、夜だと意外と簡単に捕まえられたりするものです。
後ろ髪を引かれる思いで、ダメ元でポイントまで車を走らせますが、こういう勘は意外と当たったりするもので…
サクッと捕れてしまいました。
今回の旅最大の目標、(36)タナゴモドキです。
ハゼの仲間ですが、そのおちょぼ口と扁平な体型から、大凡そうは見えない外見です。ただ、小型の個体なので体高はさほど高くなく、さしずめ "モツゴモドキ" といったところでしょうか。
群れで暮らす魚のようで、中層でふよふよ漂っているところを素早く網に追い込むと、数匹が一気に網に入りました。
憧れの魚だったので感激もひとしお。昼間に姿さえ見えなかったのは、単に私の探し方が悪かった可能性が高そうです。
大きなくりくりのお目々と円盤のような体型が愛らしい(37)ヒメツバメウオも捕獲。
呆気なくタナゴモドキとの邂逅を果たせたので、写真だけ撮ってリリースし、20分ほどで夜のガサガサを終えました。
この日は節約のために車中泊です。
港に車を横付けし、せっかくなので寝る前に竿を出し…
(38)テリエビスと(39)カスミヤライイシモチを追加。いずれも南の島の夜釣りの常連ですが、目稼ぎにはなりました。
ここは2月でも半袖で過ごせる常夏の島。少しエアコンを効かせてからエンジンを切り、シートを倒して眠りに落ちていきました。