駅名標
前回の続きです。 札幌から朝一で向かったのは三笠市のJR幌内線・萱野駅跡。前回も立ち寄ったのですが、その際は積雪のため足を踏み入れることすら困難な状態でした。幌内線は岩見沢から分岐していた二股の線で、北海道で最初に敷設された鉄道の一部区間でも…
3ヶ月ぶりの更新記事はまたしても北海道旅行記です。就活で渡道する機会があり、折角ならということで4ヶ月前のようにレンタカーで道央界隈を巡ってきました。目ぼしい観光名所に立ち寄りつつ、前回積雪でまともに見物できなかった廃線遺構なども再訪してお…
前回の続きです。 釧路の快活CLUBに泊まり、7時頃出発。幣舞公園から市街地を眺めてから、西に進路をとりました。 白糠町の庶路駅。使われなくなったホームに国鉄時代からの駅名標が残されています。 浦幌町より南西の太平洋沿いには鉄道もなく、断崖と砂浜…
八田原ダム建設に伴う福塩線・河佐〜備後三川間の経路切り替えの際、水底に沈む形で旧線ごとその使命を終えたという珍しい経緯をもつ廃駅です。1989年廃止。当時の駅名標が八田原郷土民俗資料館の脇に展示されています。 最寄り駅は隣の河佐駅ですが、バス路…
訪問日:2015年12月30日 今回は比較的新しめの廃線です。といっても30年近く前ですが… 加古川線から分岐していた4つの枝線のうちのひとつ、鍛冶屋線。廃止された年が1990年なので、国鉄民営化後の数年間は存続していたことになります。 起点となっていた加古…
前回の続きです。 大行司駅の次に向かったのは筑前岩屋駅。日田彦山線の線路は彦山駅との間の山岳地帯を釈迦岳トンネルで貫いていますが、並行して峠を越える道路が低規格で大型車両の行き来が難しいため、代行バスは大きく西側に迂回するルートをとります。…
訪問日:2019年8月27日 2か月前のお話です。 2017年夏の豪雨災害で線路が被災、以来2年にわたってバス代行輸送となっている日田彦山線の南側区間。不運にも列車運休の憂き目に遭った区間にあるいくつかの駅を巡ってきました。 ■夜明 よあけ -JR久大本線・日田…
訪問日:2019年8月29日 大分・熊本県境のくじゅう連山を貫くように走っていた26.6kmの盲腸線です。1984年廃止。 末端区間のみ熊本県域を走っていたものの、終点の肥後小国では他路線との接続がなく「熊本県の駅なのに一度大分県側へ出ないと県内の主要駅に行…
訪問日:2019年8月26日 1984年に廃止となった国鉄妻線(つません)。日豊本線佐土原駅から分岐し、西進して内陸の杉安駅へと至る20km足らずの盲腸線でした。ただ県庁所在地の近郊ということもあって列車は宮崎駅まで乗り入れており、一定の通勤・通学需要も…
nenjin.hatenablog.com ↑前回 夜行列車全廃を控えた北海道を巡る旅も後半に差し掛かってきた6日目、9月6日。 夜明けの釧路の街を東へ急いだ。薄くかかった雲が水の鏡に姿を映し、シックな街並みも手伝ってさながら北欧の水郷のような雰囲気を醸し出す。名物…
nenjin.hatenablog.com ↑前回 9月5日。道東エリアを東西に横断する。この日も懲りずに鈍行列車での大移動である。 旭川から南下する富良野線の始発に乗車。ラベンダー畑をイメージした薄紫色をあしらった車体だ。 前日に雨が降ったせいもあって、車窓からは…
nenjin.hatenablog.com ↑前回 9月4日。宗谷本線を完乗すべく旭川の宿を発つが、引き続き空模様は芳しくない。大粒の雨も降り始め、川は濁流となって岸を削る。そんな中でも列車は宗谷路を北へ北へと駆ける。 鉄路は名寄辺りから天塩川と並走。灰汁色の水面を…
nenjin.hatenablog.com ↑前回 明朝6時。目を覚ますと最後の停車駅である新札幌を出たところであった。北の大地に踏み入るときめきは何度訪れても褪せないものだが、陸上交通で「朝目を覚ませば北海道」という理想的なシチュエーションに身を置くのは最初で最…
2016年春。北海道新幹線の開業は、本州と北海道を結ぶ各交通網にとって大きな転機となった。首都圏や仙台方面から道南へのアクセスが飛躍的に向上した一方で、かつて隆盛を誇っていた夜行列車群は全て消滅する運びとなり、長く一大ターミナル駅として旅人を…
前回の続き。三江線編はラストです。 因原駅。川本町のインフォメーションセンターを兼ねた道の駅が隣接しています。風格ある木造の駅舎。 それなりに大きな集落で、川本の方にはないコンビニ(ローソン)も。 鹿賀駅。 石見川越駅。 田津駅。石垣の積まれた…
前回の続きです。 浜原駅では乗り換えの際に時間があったので、行って戻って歩いて…をせずに済みました。次に向かったのは粕淵駅。 三次と江津のちょうど中ほどにある美郷町邑智地区の中心駅です。三江線沿線では、口羽、川本、川戸と並ぶそれなりの規模の集…
前回の続きです。 三次側から見て島根県最初の駅が作木口。駅名の由来となった三次市作木地区(旧作木村)は江の川を挟んだ対岸の広島県にあります。道路に沿ったホームと屋根だけの簡素な駅。 江平駅。作木口駅と似た構造ですが、駅入口の階段はホームと直角…
三江線廃止から遡ること1年半。既に廃止が決定していた2016年12月に、列車と徒歩で全駅を巡りました。駅数は奇しくも35(さんこう)です。覚えやすいでしょ。 起点(正式には江津が起点でこちらは終点)の広島県三次駅に昼過ぎに到着。ここから徒歩と上下方向の…
大阪市鶴見区横堤に、一風変わった方法で町興しを図っている場所があります。 その名も『良縁街道百福線』。 地下鉄横堤駅から徒歩2〜3分ほどの商店街の外れにあります。 ぱっと見は下町にありがちな普通の団地という感じですが、注目すべきはその外側のフェ…
鹿児島本線(現・肥薩おれんじ鉄道)・水俣駅から肥薩線・栗野駅までを結んでいたJR山野線。1980年代に相次いだ南九州の廃線のひとつです。 先月鹿児島に行った際に一部の駅跡地を訪問してきたので、そのときの様子について書き記しておきます。 ■薩摩大口 さつま…
前回の続きです。 八王子を出発し、中央本線を一路西へ。 甲府から数えて6駅目の日野春では、ホーム上から南アルプスの山並みを一望することができます。 特急の通過待ちなどで長時間停車することも多いため、立ち寄って損はない駅です。 今回は上諏訪で下車…
前回の続きです。 福島からは奥羽本線で西を目指します。 特筆すべきは "通年通過" の赤岩駅。猪苗代湖畔駅と同様に、実質的な廃止といってもおかしくない状況です。 通過する列車の窓から。当初はこの赤岩駅まで隣の庭坂から歩いて行く予定だったんですが、…
前回の続きです。 八王子近郊のフォロワー宅に寝泊まりし(多謝)、翌朝八高線で高崎へ向かいました。 途中の高麗川で気動車に乗り換え。両数こそ3両は確保されているものの、やはり東京近郊の路線にディーゼルカーは異質な感覚がします。 列車は田園地帯を横…
前回の続きです。採集をした豊橋から電車で東京入りして泊まった翌日のお話。 高尾山に登りに行ったんですが、集合時間まで時間潰しも兼ねて京王線の駅巡りをしていました。 京王の最も標準的なデザインの駅名標。 次駅表示は帯を斜めに切ることで表現してあ…
前回の続きです。 北勢線・西桑名駅を後にし、そのまま近鉄で名古屋へ。 名古屋の顔ことJRセントラルタワーズ。 ここでの目的は、都心ほど近くにありながらかなり偏ったダイヤで有名な名鉄築港線を訪ねること。 名鉄に乗り換え、築港線起点の大江駅に向かいま…
前回の続きです。 セメント工場を後にして向かったのは阿下喜(あげき)駅。四日市あすなろう鉄道とともに三重県下のナローゲージ鉄道として知られる、三岐鉄道北勢線の終着駅です。 随分手抜…もといエコロジーな駅名標ですね…… 駅舎は木造で、伸びてきた線路…
前回の続きです。 四日市まで戻り、急行で1駅の近鉄富田駅へ。ここから北西に伸びるローカル私鉄、三岐鉄道三岐線に乗り換えます。 駅は近鉄のホームを間借りする構造になっていて、駅名標も近鉄仕様です。文字が左に寄っているのは、似た書式ではあっても近…
昨日の話です。 近鉄の週末フリーパスを使って、1泊2日の小旅行に行ってきました。例のごとく行き当たりばったりな行程ですが…… 最寄りから列車を乗り継いで、まず降り立ったのは近鉄四日市。 隣接するあすなろう四日市駅から西日野へ向かいます。 四日市あ…
閲覧ありがとうございます。やれ九州やらやれ北海道やらと話がコロコロ変わるねんじんです。 今日はタイトル通り『町田』の話題。 東京と神奈川のどちらに属するかなどとよくネタになっている東京都町田市ですが、その玄関口たる町田駅が現在の名前になった…
いよいよ今夏の北海道遠征も最終日です。 といっても札幌から函館まで移動するだけで大したイベントはないんですけどね。 23:30函館港発の青函フェリーに乗れればいいので今回散々通った東室蘭や苫小牧を迂回して山線経由で帰ることにしました。 小樽の古い…