なまずのねどこ

ちょっとオタク寄りな旅の記録。B級スポットとか県境とか駅とか魚捕りとか。常にどこかに出かけていたい負け組大学生。

GW山陽山陰周遊記 その3


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5日目(5/1)

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朝食のバイキングを食べて、三次のホテルをのんびり出発。

松江道に乗り、県境をまたいで出雲市方面を目指します。

 

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島根の誇る淡水魚主体の水族館、ゴビウスにやってきました。

シジミで有名な宍道湖の畔にあります。

 


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ゴビウスとはハゼを表すラテン語。ハゼ科の魚には〜gobiusという属名のものが多くいます。

ハゼ類のたくさんいる宍道湖畔の水族館らしい命名ですが、もちろんハゼ以外の展示も充実しており、サンインコガタスジシマドジョウやゴギなど、山陰を象徴するような魚たちは一通り網羅されています。

 


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出雲の海岸に打ち上げられたリュウグウノツカイの標本も展示されていました。個人的に気に入ったのは光に照らされたシラウオが七色に光る()展示ですが、なんと写真を撮りそびれてしまいました。。。

そんなシラウオをモチーフとしたクリアファイルも売られており、ゴビウスの隠れた名物(?)であることがわかります。

 

ひとしきり堪能した後は、先ほど見てきたばかりのサンインコガタスジシマドジョウを狙って出雲平野の水路に繰り出します。


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採集の成果は芳しくありませんでしたが、湖にほど近い水路にミナミメダカなどと共にボラが群れている風景は、地味ながらなかなか珍しい光景なのではないでしょうか。

ここのメダカは、ランプアイのように目の周りが蒼色に輝いていてちょっと綺麗でした。

 

出雲での採集を切り上げ、山陰道を東へ進みます。


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高台から湖を望む宍道湖SAに立ち寄り、出雲名物のお蕎麦をいただきました。

腹拵えが済んだら、車は一路鳥取県へ。

 

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鳥取でもガサガサ。

一見何の変哲もない里川ですが、比較的澄んだ流れと目の細かい砂を併せ持つ良い感じの川で、期待が持てます。

底の砂を引き摺るようにして網を動かすと、何やらニョロっとした魚影が。

 

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なんと1か所目で捕れてしまいました。狙いのサンインコガタスジシマドジョウです。

小型種らしからぬ貫禄を放つ、8cm近い巨体の雌でした。

赤茶色がかった体色が特徴。産卵期を控え、お腹も若干膨らんできているように感じます。

 


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同所で捕れたカワヨシノボリ(斑紋型)とミナミメダカ。山陰の里川らしいメンツです。

 

滅多に来られない県ですし、観光要素も欠かすことはできません。

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というわけで、日本一有名な砂場にやってきました。

圧巻のスケールではありますが、いかんせん天気が…

明日は晴れそうなので、また出直しですかね。

 


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鳥取市内のホテルで宿泊。直前にキャンセルが出たようで、値段に釣り合わない広い部屋に泊まれたのは僥倖でした。

スーパーで購入した刺身やもつ煮を肴に、乾杯!

 

6日目(5/2)

宿をチェックアウトし、砂丘に向かう前に通りかかった川でガサガサ。

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ドンコが捕れました。

同じ山陰でも、イシドンコの分布域からは遠く離れており、普通のドンコです。

 


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この日は爽やかな晴天で、目論見通り鳥取砂丘雄大な景色を堪能できました。海まで延々と砂紋が広がる風景はどこか日本離れしており、Windowsのロック画面に出てきても違和感がないですね。

 

日本海沿いをさらに東へ走り、目指すは兵庫県の城崎。

途中まで無料の高速道路が整備されています。

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このあたりはジオパークに指定されているだけあって、手付かずの荒々しい海岸線が続きます。

何よりこの紺碧の海。日本海側はなんとなく曇りの日が多いイメージですが、晴れた日の山陰の海は日本有数の美しさです。山陰本線は海沿いを走る区間が多いので、鉄道旅でも堪能できますよ。

 

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さて、本日のメイン、城崎マリンワールドに到着。リアス海岸のアップダウンの激しい地形にありながら、敷地はかなり広いです。

 


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まず渓流魚に目が行ってしまうのはトラウト好きの性ですかね。水族館の渓流魚って鰭が丸くなってしまっている個体が多いのですが、ここのイワナバチバチヒレピンでした。良い環境で飼われているんですね。

 


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魚の行動に焦点を当てた展示がこの水族館の見どころ。至近距離でブリの群れが躍る餌付けショーが印象的でした。

生け簀でアジ釣りも楽しめるのですが、アジが釣り針に食いつくところを橋の上からただぼーっと眺めているのもまた一興です。

もちろんイルカショーも見てきましたよ。

 

関西有数の温泉街である城崎。

時間の都合上、あいにく温泉はスルーしましたが…

城崎には、変な地形を愛する者として外せないスポットがあります。

 

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そう、玄武洞

柱状節理の聖地ともいえるスポットです。

チケットを買って玄武洞公園に入場するのですが、水族館や温泉街の賑わいとは打って変わってガラガラでした。

平日とはいえ、一応GW期間中なんですが…まぁ若干ニッチな場所ではあるしね。

遊歩道の石畳にも、崩れた節理の一部と思われる六角柱の石が嵌め込まれていたりと、余すことなく柱状節理分を摂取できるスポットです。

 


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他にも、最も大きい玄武洞を取り囲むように、4つの柱状節理が見られます。左上から、青龍洞、白虎洞、北朱雀洞、南朱雀洞。

私は青龍洞がお気に入りです。

 

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京都に戻る道中の京都縦貫道では、京丹波PAに立ち寄りました。

道の駅併設型の大きなPAで、京都土産も一通り揃っています。

 

この日は5日ぶりに京都の実家で宿泊。旅も終盤に近づいてきました。