なまずのねどこ

ちょっとオタク寄りな旅の記録。B級スポットとか県境とか駅とか魚捕りとか。常にどこかに出かけていたい負け組大学生。

春の東国18切符行軍 Part4 残雪の峠駅


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前回の続きです。

福島からは奥羽本線で西を目指します。

 


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特筆すべきは "通年通過" の赤岩駅猪苗代湖畔駅と同様に、実質的な廃止といってもおかしくない状況です。

 


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通過する列車の窓から。当初はこの赤岩駅まで隣の庭坂から歩いて行く予定だったんですが、雨のため断念。代わりに県境を越えて山形県側にある峠駅を訪問することにします。

 


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福島から列車に揺られること約30分、峠に到着しました。

そのものズバリなネーミングに違わず、奥羽本線で最も標高の高い駅です。

 


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山奥の無人駅にもかかわらず、映画で見る核シェルターのような大掛かりな設備というのは不釣り合いに見えますが、これは雪除けのため。広い構内も山形新幹線開業前のスイッチバックの名残らしいです。考えてみれば、この辺りは豪雪地帯にも関わらず多くの特急列車が行き来する交通の要衝だったわけで、そういった歴史を鑑みれば当時の面影が残っているのも何ら不思議ではないんですよね。

 


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シェルターから外に出ると、うず高く積もった雪が。豪雪地帯なのは知っていましたが、3月になってこの積雪量とは正直予想だにしていませんでした。

 


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駅前には茶屋とその離れがあります。赤岩駅の古い駅名標や方向幕などが飾られていたりと面白い場所ではあったんですが、朝早くということもあり閉店中。そのまま駅に戻り次の列車を待つことにしました。

 


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福島側から来た普通列車の終点・米沢へ。米坂線に乗り換え、新潟方面へと進路をとります。

米坂線ホームの駅名標は他と若干書式が違うんですが、分かりますかね?

 


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坂町行き列車は2両ワンマンの気動車。車窓に関してはあまり期待はしてなかったんですが、蓋を開けてみればまだ融けぬ一面の銀世界に現れる木々や町の色がなかなか感動ものの路線でした。

 


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途中の手ノ子駅には国鉄時代からの古めかしい字体の駅名標が残されていました。列車は雪原を抜け、終点の坂町に到着します。

 

ここからは羽越本線で南下し、新潟→長岡→水上→高崎と普通列車を乗り継いで、八王子で宿泊し次の日の行程を練りました。

 

Part5に続きます。

 


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