なまずのねどこ

ちょっとオタク寄りな旅の記録。B級スポットとか県境とか駅とか魚捕りとか。常にどこかに出かけていたい負け組大学生。

急行はまなす最後の夏 北海道放浪記 - Part7 北の白鳥は海峡を往く


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8日目、9月8日。北東パス(北海道&東日本パス)での行程はこの日まで。旅程組みの柔軟性では青春18きっぷに劣るが、7日間(連続)で10850円という18きっぷ以上の破格なので是非とも上手に活用されたい切符のひとつである。

 

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東室蘭の宿を出て普通列車長万部へ。苫小牧・東室蘭方面からの室蘭本線函館本線と合流する古くからの要衝である。北海道新幹線の停車駅にも内定しているが、駅前は閑散そのものでありお世辞にも賑わいとは程遠い。最近ではKioskも潰れてしまったという噂である。

 

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函館への道すがら、北海道駒ヶ岳(渡島富士)や大沼・小沼といった景勝地を突っ切る。小沼に映る鏡富士…ならぬ鏡渡島富士は必見である。

 

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函館の1つ手前、五稜郭からは西へと進路を変え木古内へ。緑の特急、白鳥に乗り換え北の大地を後にする。

この白鳥もまた、新幹線の栄華の影に埋もれた列車の一つとして長い歴史に幕を下ろすこととなった。

 

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津軽海峡線の実質的な青森側の玄関口となっていた蟹田太宰治津軽』の舞台の一つであり町のアピールポイントにもなっている。車窓から海が間近に見えるわけではないものの駅自体は海岸のすぐ近くにあり、徒歩で荒涼とした陸奥湾・平舘海峡の海原にアプローチできる。

青森からは往路と同じ道のりを上り、翌日夜に関西へと無事帰還。昭和の香りが尾を引くブルートレインと旅路を共にする、最初で最後の貴重な体験となった。

 

北の旅情よ永遠に………

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