なまずのねどこ

ちょっとオタク寄りな旅の記録。B級スポットとか県境とか駅とか魚捕りとか。常にどこかに出かけていたい負け組大学生。

"100%絶景の島" 甑島列島を旅する 2日目


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前回の続きです。

この日は主に採集・釣りパートです。未明3時頃に起床。

甑島固有の陸貝を求めて夜の林道を徘徊しますが、快晴続きだったこともあり思ったような成果が出ません。

 


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それでも、草叢や東屋の軒下などのルッキングを中心に探していくと、コシキジマギセルやヒゼンオトメマイマイなどが採集できました。

 

夜明け前に貝探しを一旦切り上げ、釣りに移ります。

ハタでも釣れればいいなと思っていたブッコミ仕掛けには、

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開始十数分でウツボがヒット。あまり釣り人に喜ばれる方の魚ではありませんが、地味に初めて釣る魚なので僕としては歓迎です。獰悪そうな顔つきがたまりませんしね。

日の出を挟んで3匹釣れました。

 

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こちらはワカウツボウツボとは異なり目が赤く、模様も斑点のようなものでウツボのような樹枝状の縞模様はありません。

 

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朝方の長浜港。串木野へ向かうフェリーニューこしきが停泊しています。

 

日が昇ってからは再び陸貝採集に戻ります。

 

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山道の脇の落ち葉の堆積した場所で、目的の下甑島固有種・ナタマメギセルを見つけることができました。面白い形の貝でしょ?

ナタマメギセルは島内の生息域により、遺伝的に差がある3つのタイプに分けられるようです。この個体は「南部大型」の個体群にあたります。

平べったく渦を巻いたカタツムリが映っていますが、こちらは甑の名がついたコシキコウベマイマイです。

 


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アズマギセル。キセルガイに詳しい知り合いによると、殻口にシワがあるのが特徴らしいです。キセルガイの同定は本当にわからん…

 

個性豊かなカタツムリたちとの出会いとの後、昨日行きそびれていた観光スポットを巡ることにしました。

 

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下甑島の西側、前の平展望所とナポレオン岩。ナポレオンの横顔に似ていることから名付けられたらしいですが、ちょっと無理があるような…何はともあれ海面から突き出す奇岩の数々は壮観ではあります。道路状況が悪いので、東海岸沿いに走る幹線道路からはかなり時間がかかります。

 

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北側にナポレオン岩を望む西山集落。県道から険しい山道を10km以上も進んだ先の行き止まりという立地もあり、島の果てらしい趣きがあります。

 

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そこから上甑島に戻り、15時頃と少し早めではありましたがこの日の宿である里港のホテルエリアワン甑島にチェックイン。

見事なオーシャンビューの和室で素泊まり6700円。これでレンタカーの5000円引きがつくわけですし、本当にお得でした。

 

買い出し後、里港で日没まで釣り。以下釣果の数々です。

 

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30cm弱のマダイに、恒例のイスズミ。

引きは面白いのですが、針を外そうとするやいなやウ○コを撒き散らす曲者。心なしか甑島のイスズミはお尻の緩い個体が多い気がしました。やめてくれ。

 


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小物系でめぼしいものはクマノミやマツバスズメダイなど。マツバスズメダイは初の獲物ですが、甑島には多いようで合計4匹釣れました。

 

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そして沖縄の県魚・グルクン (タカサゴ) 。まさか甑島で出会うことになるとは予想外でした。嬉しい誤算です。

釣り上げた瞬間に暴れて仕掛けから外れ、真っ赤になってしまいました。

荷物も多いので、タカサゴだけ下処理をしてキープし他は全てリリース。

 

他にはハタ狙いの仕掛けにまたウツボがかかったりしていましたが、肝心のハタはゲットならず。

宿に戻って寛ぎ、ぐっすり眠って疲れを取りました。

次回に続きます。