なまずのねどこ

ちょっとオタク寄りな旅の記録。B級スポットとか県境とか駅とか魚捕りとか。常にどこかに出かけていたい負け組大学生。

2020旅納め@奄美大島・加計呂麻島 釣果編

1〜3日目の旅行記とは別に、今回の奄美旅行での釣果をまとめました。

 


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1日目。名瀬到着後にレンタカー屋が迎えに来るまでの時間で、フェリーターミナルから少し歩いた長浜緑地横の堤防にてウキ釣りと胴突きの二刀流。ここは前に来た時10目釣りを達成した良い思い出のあるポイントなのですが、今回は朝マズメにも関わらず生命反応が少なく微妙なコンディションでした。ウキの方に25cmくらいのイスズミがヒットし1時間半ほどでひとまず切り上げ。

 


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南西部の景勝地を一通り巡ったあと、夕マズメに古仁屋の市街地から少し北に走った堤防にて。水深は浅めでしたが、魚影は見えていたのでトリックサビキを入れてやると熱帯魚が遊んでくれました。写真はチリメンヤッコとミナミハコフグ

少し夜釣りもしましたが、南西諸島の夜の定番テリエビスやヒラテンジクダイなど成果は微妙。

 


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2日目の朝、古仁屋港横の堤防にて。水深があり、ブダイ類の良ポイントとなっていました。

特にキビレブダイは30cm弱の良型個体が3匹ヒット。オジサンやスズメダイ類などの外道も頻繁に針掛かりするので、3時間ほどで10目釣りを達成しました。これだけ釣れれば食べ応えありそうですが、荷物がカツカツのためやむなくリリース。

 


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加計呂麻島渡航後、生間港でのバス待ち時間で竿出し。オキアミ餌の胴突きでヒトスジタマガシラ、クロハギが釣れました。

 


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3日目。龍郷の漁港で写真のダンダラトラギスとムナテンベラ、小さめのブダイ系数個体を追加。良いポイントでしたが北風が強く波は大荒れで、早々に撤収しました。

 


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奄美空港近くの宇宿漁港では40cmほどの巨大なヒブダイやイシガキダイを拝むことができました。この石垣模様が水面から現れるとやっぱり嬉しくなりますね。

 


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相変わらず北風が強かったので、山の南側にある風待ち港的な場所を探していて見つけた漁港。ここが大当たりで、2時間ほどの短時間で初オキナメジナのほかハコベラなどのベラ系も多く追加できました。

この後名瀬に戻りフェリーで帰鹿。以上釣果報告でした。

2020旅納め@奄美大島・加計呂麻島 3日目

前回の続きです。

 

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朝マズメの堤防に寄り道したりしつつ、一夜を明かした住用の道の駅から58号線を北上して名瀬方面へ。名瀬の釣具屋で餌を調達してから更なる目的地へと向かいます。

 

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市街を抜け、海岸沿いを大回りする県道に入ります。奄美市から龍郷町に差し掛かる手前あたりに、名瀬港の湾内を一望する展望広場がありました。こうやって見ると本当に天然の良港を体現したかのような地形ですね。

乗ってきたマリックスラインやマルエーフェリーの船が寄港する名瀬新港の埠頭は向こう岸です。手前左側の佐大熊(さだいくま)岸壁からは、トカラ列島経由で鹿児島に向かうフェリーとしまが発着します。

 

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急カーブの続く峠を越えると龍郷町。途中のしいたけみたいな四阿で一休み。この近くでも少し釣りをしました。

 


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龍郷町の南岸にあるハートロック。名の通りハート型の潮溜りで有名なインスタ映えスポットらしく、干潮時しか見られないということもあり観光客で賑わっていました。

 


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奄美市飛地(旧笠利町)に入り、あやまる岬へ。北に奄美大島最北端の笠利崎、南に最東端の土盛海岸を望む景勝地です。奄美空港から10分ほどで行ける立地の良さもあり、空路で奄美入りする旅行者の多くが一番最初に来ることになる観光地ではないかと思います。

 


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そのまま北に車を走らせ笠利崎に到着。道はここで途切れています。岬の灯台まで階段があり、俯瞰して景色を楽しむことができます。(ほぼ)最南端のヤドリ浜から最北端の笠利崎まで、最短経路の58号線経由でも86kmの道のりと考えると結構な大きさの島ですよね。

 

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奄美空港にも立ち寄りました。立派なターミナルビルです。使ったことはありませんが…

 

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2〜3か所で釣り糸を垂らしながら南下し、旅の締めくくりに2つの海が見える丘へ。左が東シナ海側(龍郷湾)、右が太平洋側です。東向きの展望台なので、朝に来れば日の出が見られそう。道中に案内板などもなくアクセスがめちゃくちゃ分かりづらいですが、奄美旅行の際には立ち寄って損はない絶景です。

 

その後日没を迎え、名瀬に戻りレンタカーを返却。走行距離は295kmでした。

 


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鹿児島行きの船は21:20出航です。乗船後シャワーを浴びて就寝。目を覚ました頃には錦江湾に入っていることでしょう。良い旅納めになりました。

 

次回は釣果編です!もう少しだけお付き合いください。

2020旅納め@奄美大島・加計呂麻島 2日目

前回の続きです。

 

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起床後、せとうち海の駅の脇にある防波堤で釣り。

釣果に関しては後日別記事にてまとめる予定ですが、ここではブダイ類(奄美名:エラブチ)が面白いくらい釣れました。大型船が出入りする港なので水深があり、良いポイントです。

ちなみに、右の方で停泊中の船は請島・与路島行きのフェリーせとなみです。町営の航路であるため、ファンネルマークが瀬戸内町の町章になっています。

 

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左の船はフェリーかけろま。ここ古仁屋と加計呂麻島の2港との間を交互にそれぞれ1日4回ずつ往復しており、釣りをしている間にも港を何回か出入りしている様子が見えました。こちらも町営航路で、船の構造はかなり違いますが船体には同じように町章が掲げられています。今日のメインはこのフェリーかけろまを使った行程です。

 


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腹ごしらえを済ませてから乗船券を買い、加計呂麻島・生間(いけんま)行きのフェリーかけろまに乗り込みます。運賃は往復で690円。前述のように加計呂麻島には港が2つありますが、復路でもう一方の港から乗っても構いません。

軽トラに載せられているヤギと目があいました。長閑ですね。

 


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2階部分が展望デッキと客室になっています。約20分の船旅です。

 


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生間港に到着。待合所でレンタサイクルを借りる予定でしたが、ここでも貸し出し休止中…

徒歩とバスで加計呂麻島東部を巡ることにしました。

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港の近辺には旅客待合所と簡素なガソリンスタンド以外は本当になにもありません。

 


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生間港から峠を越えて10分ほど歩くと、すぐに太平洋が見えてきました。加計呂麻島は細長い上に入り組んだ海岸線が多く、内海の大島海峡側から太平洋側まで簡単に出られるのです。

 


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道は諸鈍(しょどん)集落に繋がっています。小中学校や郵便局もある、加計呂麻島ではかなり大きめの集落です。海岸沿いには防風林のようにデイゴ並木が立ち並んでいました。

 

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浜辺に出ると、岬の向こうに請島を眺めることができます。奄美大島からだと、請島や与路島は横に長い加計呂麻島に阻まれる形になり見えないんですよね。

 


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ここから山を越え、1時間ほど歩いて次の目的地・安脚場戦跡公園へ。

 


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高台にある駐車場からさらに登った山の上というロケーション。かなり広い公園です。

 


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公園内には弾薬庫や砲台跡などがあります。加計呂麻島連合艦隊の泊地があった時代に、防衛のために使われていた施設群らしいです。

 


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山頂にあるため眺望も良好。対岸には奄美大島最南端の皆津崎を望みます。

 


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さらに1時間半かけて生間港まで戻りました。バスに乗り込んでもうひとつの港、瀬相港へ。

 


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バスは2つの港のフェリー発着時間に合わせて運行しているため、途中の押角(おしかく)で時間調整のために30分ほど停車。乗客は僕以外におらず、集落を散策したり自販機で水を買ったりしてからバスに戻りました。ここ押角の集落にも郵便局があります。

 


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瀬相に到着する頃には日が暮れかけていました。港の周りにはバスの営業所や病院などがあるため、生間よりは大きな集落という印象を受けます。行きにせとうち海の駅で往復券を買っていたので、そのまま帰りのフェリーで古仁屋に戻りました。

 

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瀬相港から古仁屋港までは30分ほど。古仁屋のAコープで食糧を買い、国道を名瀬方面に走って30分ほどの道の駅住用へ。

 

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奄美大島唯一の道の駅です。ここには24時間開放されている畳敷きの休憩所があり、コンセントも備え付けられているので充電もできるという優れ物。寝袋を持ってきていたので、2日連続の車中泊は避けられました。

 

3日目に続きます。

2020旅納め@奄美大島・加計呂麻島 1日目

避寒も兼ねて、2泊3日で奄美大島に旅納め・釣り納めに行ってきました。記事にするのは初めてですが、奄美大島に渡るのは今回で3度目です。

アクセスは毎度恒例の鹿児島〜那覇航路で。船はマリックスラインのクイーンコーラルプラスでした。

 

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夕方6時に鹿児島を出航して11時間。追い風となる北風が吹いていたせいか、予定の5時より少し早く名瀬新港に到着。名瀬は離島の中ではかなり大きな街ではあるものの、フェリーターミナルは街の北の外れにあるので夜明け前のこの時間帯はほとんど真っ暗です。

 


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名瀬新港待合所。年の瀬の週末ということもあり旅行客は多いですが、ひととおり乗り降りが済んでしまうと人もまばらになっていきました。船の入港時間に合わせてお土産屋や喫茶店が開きます。

レンタカーの迎えを8時に頼んであったので、それまで釣りやポケGOをして時間を潰します。釣果は後日の別記事にて。

 

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夜明けが近くなると、徳之島行きのフェリーあまみが着岸してきました。鹿児島から喜界島を経由し、奄美大島の名瀬・古仁屋、徳之島の平土野を結ぶ航路です。

 

その後レンタカーの手続きを済ませ、奄美大島にはやたらと多いファミマで食糧を調達。

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朝食です。九州本土のコンビニではあまり見ない顔ですが、これは徳之島にもありました。ポークたまごおにぎりは沖縄のソウルフード奄美群島の食文化はやっぱり沖縄の影響も大きいんでしょうね。

 

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まずは北岸の大和村・宇検村を経由するルートで瀬戸内町古仁屋を目指します。国道58号を経由すれば名瀬〜古仁屋は1時間ほどの所要時間ですが、こちらのルートは急勾配急曲線の山道が続くので、寄り道せずに行っても2時間以上かかります。ところどころで絶景ポイントがあり、走っていて気持ちの良い道でした。

 


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嶺山公園は特におすすめ。駐車場からちょっと登った高台の広場に展望台があります。

 

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宇検村から奄美大島最高峰の湯湾岳へと通じる道は現在通行止め。楽しみにしていた場所のひとつだったので残念でしたが、前に行ったことがある場所なのでまだ諦めはつきます。

 


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代わりに島南部に点在するいくつかの山頂の展望台に立ち寄りました。油井岳からの眺望は、大島海峡の入り組んだ海岸線と加計呂麻島を俯瞰する絶景です。

 


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道中には奄美名物「クロウサギに注意」の標識も。といってもそんなに至る所にあるわけでもないので、近くに車を停めて記念にパシャリ。

 


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正午過ぎに古仁屋に到着。

奄美大島で名瀬の次に大きな街だけあってそこそこ栄えています。鹿児島から徳之島・沖永良部島を結ぶフェリーあまみ・きかいの他、加計呂麻島などの属島に向かう船が発着する海上交通の重要な拠点でもあります。

 


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古仁屋港フェリーターミナルの「せとうち海の駅」では巨大なマグロのオブジェがお出迎え。レストランや観光案内所などが併設された複合施設ですが、コロナ禍の影響でレストランは休業していました。

この後、古仁屋港からの船便で奄美大島のさらに南にある請島(うけじま)まで往復する算段だったのですが…

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請島・与路島は小さな島なのでコロナで来島禁止要請が出ているとのこと。これはちゃんと下調べして知っとくべきでしたね……券売所の方は何かしらの強制力をもつものではないと仰っていましたが、まぁここで強行してしこりを残しながら旅するのも後味よくないですしね。潔く予定を変更することにします。

 

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一旦古仁屋を後にして、島の南端近くにある名所群を見にいきました。

 


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ホノホシ海岸。草原を抜けた先に丸い石の転がる浜が広がる景勝地です。見事な景観なんですが、海岸でドローンを飛ばしているグループと鉢合わせてしまい落ち着いて観光できませんでした…奄美大島の海岸は岩礁か砂浜が多いので、丸い礫のビーチは結構珍しい存在らしいです。

 

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ホノホシ海岸のさらに南にあるヤドリ浜。こちらは普通の白い砂浜です。キャンプ客がちらほらいました。

ここから最南端の岬に繋がる道がなく行き止まりになっているため、奄美大島で到達できる事実上最も南の地点になります。

 


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マネン崎展望公園。ここでも大島海峡の対岸に加計呂麻島を見渡せます。

 

古仁屋の市街地に戻る頃にはかなり日が傾いていました。

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釣具店で餌を調達し、県道を少し北に走った桟橋でしばし小物釣りに興じました。

 

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日没後に再び街中に戻り、ファミマ瀬戸内店で晩飯も兼ねてお買い物。

ここでバッテリーが上がって危うく走行不能になりかけるまさかのアクシデントが発生!中古車とは聞いていましたが……やっぱレンタカー代はケチったらあかんね。

コンビニで協力を仰ぎ、幸いにして横に停められていた地元のおじさんにケーブルを繋いでもらうことで事なきを得ました。最初は予想外のハプニングにビビり散らしていましたが、図らずして島人の温かさを実感するイベントになったのでした。

 

その後せとうち海の駅で車中泊。行きのフェリーでちょっと夜更かししたこともあり、この日はすとんと眠りに落ちました。

 

2日目に続きます。

県境探訪 千歳川@神奈川県湯河原町/静岡県熱海市

用事で関東に行ったついでにちょこっと県境探訪。ともに温泉地として知られる湯河原町熱海市の間の県境です。

 


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湯河原駅に降り立ち、県道を2kmほど山側に入った湯河原温泉の中心街の方面に向かいます。

 


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住宅街の中に旅館や料亭が混じり始め、街並みにもだんだんと温泉街の風情が出てきました。

温泉街自体は県境を挟んで実質的に連続していますが、行政区域が異なるため静岡県側は便宜的に伊豆湯河原温泉と銘打たれています。

 


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県境は千歳川という小河川をなぞる形で引かれています。通常山の尾根や峠、大きめの川に引かれることの多い県境ですが、京都と大津の府県境もごく細い水路だったりしましたしまぁそんなに不自然なことでもありません。

 


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山あいの川沿いに温泉施設やホテルが立ち並ぶ名湯ということで、有馬温泉に近い雰囲気を感じる街並みでした。

 


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ニューウェルシティ湯河原というホテルは熱海市側にありますが、車や人の出入り口自体は千歳川を挟んだ神奈川県側にあるといういかした立地です。ちゃんと県境の線も引かれています。

 


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熱海市役所泉支所。この一帯は湯河原町の中心街に近接する一方で熱海市街からは山を挟んでかなりの距離があるため、古くから熱海側への帰属意識は高くなく、熱海市役所の支所や消防署の分署が設けられているのにも合点がいきます。余談ですが、湯河原と熱海の間を結ぶ東海道本線のトンネルはこの地区の名前を冠した「泉越トンネル」です。

 


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さらに興味深いものが。千歳川にかかる橋の一つが「両国橋」という名前でした。東京の両国橋(武蔵と下総の境目、地名の両国の由来)と同様、相模と伊豆の2つの旧国名にまたがることによるものなのでしょう。

 


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湯河原を後にする前に、千歳川に沿って下り、河口に出ました。川看板は神奈川県のものでした。最下流には国道135号の橋が架かっており、小田原と熱海とを行き来するメインルートとなっています。

桜島を望む湾奥の離島・新島を訪ねる 後編

前の記事からかなり日が空いてしまいました……楽しみにして下さってた方がおられたらごめんなさい、続きます。

前回は行政連絡船で新島に上陸したところまででした。

 

引き続き、港から島の東側に向かって歩道を進みます。

 


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この新島、基本的に画像のような礫混じりの砂浜が広がっており、海岸沿いに切り立った岩礁などはなく、航空写真でもなんとなく一周できそうな雰囲気に見えますが…

 


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予想に反して途中から結構アップダウンが出てきます。笹の藪の垣間に錦江湾の水面を見ながら進むと、祠?のようなちょっとしたスペースに出ました。しかし先は藪が深く、そのまま進むのは憚られる雰囲気。

藪漕ぎして無理やり進もうかとも思ったのですが…服が草まみれになるのも面倒なので、ひとまず一周を諦めて大人しく引き返すことに。この撤退の判断はどのみち正しかったと後に判明しますが、この時点では知る由もなく…

 


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来た道を戻り、島の西側にある港から内陸側を通って東に向かうルートへ。

 


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かつてこの小さな島が3桁の人口を有した時代の名残として、発電所や井戸の跡などがありました。

 


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こぢんまりした神社は現役…というか最近改修したようで結構真新しいです。京大の火山観測所の施設もあります。

 


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階段を下ると東の海岸に出ました。

先ほどやむなく引き返した行き止まりの方角を見ると、なんと道を阻む形で土砂崩れが起きた跡がありました。逆側からは茂みに隠れて見えませんでしたが、これは通れなくて当然ですね……藪漕ぎせんでよかった。

 


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そこからさらに島の北側を半周して港方面へ。車も自転車もない島ですが、歩道は割と管理が行き届いており、先の土砂崩れ箇所以外に草むして通れないような道はありませんでした。島の民宿ご夫婦がやってらっしゃるんでしょうか。

 

港で釣りをしながら帰りの船を待ちました。


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船便の数が限られるのでそう長くはできませんでしたが、まぁグレ釣れたのでよしとしましょう。ただ水深が浅いのでちょっとやり辛いかも。

 


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お客さんを待っていたのか連絡船は結構時間ぎりぎりにやってきました。僕のほかに2人の釣り人を乗せて浦之前港への短い帰路につきます。

 


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鹿児島市街からそう遠くはない立地ながら、スローな非日常感のあるいい一日を過ごせました。

桜島を望む湾奥の離島・新島を訪ねる 前編

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今回は鹿児島湾(錦江湾)に浮かぶ唯一の有人島新島に行った時のお話です。

桜島の北東に浮かぶ、周囲2kmに満たない小さな島です。同字の島では伊豆諸島の新島(にいじま)が有名ですが、こちらの読みはしんじま。ちなみにどちらも火山活動によって形成された島という共通点があります。

 

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鹿児島市街から公共交通機関を使う場合、桜島フェリー→市営バス→行政連絡船と乗り継いでアクセスすることになります(直通のバスが1日に1便しかないため実質3回の乗り継ぎ)。しかしこの行政連絡船、渡航者の少なさもあって週に3日(日、水、金)しか運航していないという代物であり、遠方からの訪問の際にはある程度綿密な計画が必要となりそうです。運航日の便数は3往復です。

 


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桜島港から市営バスで桜島北岸を東へ進み、終点の東白浜で下車。乗り換え先のバスも市営バスではありますが、コミュニティバスのような小さめの車体でした。

 


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港に隣接する西浦ノ前(地名や港名の表記は浦前)で降りると、目の前には既に新島が見えていました。始発の連絡船までの乗り換え時間は結構カツカツなので、岸壁へと急ぎます。平日に来る人は多くなかろうという予想に反して先客もちらほら。

 


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船の定員は12人。出航して数分で島に着いてしまうため、さながら渡し船といった趣きです。

 

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新島に到着。桜島が海を隔てて聳え立ちますが、鹿児島市街から見る側の桜島とは山容がかなり違って見えます。画像左側に小さく見える集落が先ほどの浦之前です。

 


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港の敷地は意外にもかなり広々としていました。島内に車などはないので、スペースを持て余してる感じは否めないですが…

手作り感がほほえましい、木の看板がお出迎え。

 


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新島はかつて無人島だった時期もありましたが、2020年時点での定住人口は2人。この2人は新島で民宿をやっておられる夫婦のようです。前述のように連絡船が隔日でしか運航していないので、浦之前港まで宿の船で送迎しているんですね。

 


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十分徒歩で見て回れる大きさの島なので、ひとまず反時計回りに一周してみることにしました。

 

後編に続きます。