なまずのねどこ

ちょっとオタク寄りな旅の記録。B級スポットとか県境とか駅とか魚捕りとか。常にどこかに出かけていたい負け組大学生。

晩秋の琵琶湖水系で紅紫の勇姿を追う


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11月下旬のある週末、関西出張ついでに、産卵のために琵琶湖流入河川を遡上するビワマスを観察しに行ってきました。

 

土日丸々時間がとれたので、土曜日は観光に徹することに。

 

ちょうど京大の学祭(NF)の時期だったので、お邪魔してきました。

 

鴨川界隈を軽くぶらつき、三条のイタリアンで昼食。

 

その後は琵琶湖博物館に移動。

展示水槽の破損事故の影響で、水が抜かれている状態の水槽もありちょっと寂しい感じでしたが、婚姻色のビワマスなどこの時期ならではの展示も。結局閉館近くまで展示を堪能することとなりました。ガチャポンでビワコオオナマズのキーホルダーを引き当て、琵琶博の神のご加護に感謝しながら京都に戻りました。

 

日曜日はメインディッシュのビワマス観察。なお、今回は一応仕事の用事で来ているので車がありません。湖西線近江高島駅でレンタサイクルを借り、高島市域を南北に縦断しながら、ローラー作戦で川という川をしらみつぶしに覗いてビワマスを探します。

 

数か所目のポイントで、草むらに引っかかったビワマスの死骸を発見。川幅1〜2mの小規模河川なので少し意外でした。


移動しながら観察を続けると、堰堤の上流にビワマスがたむろするポイントを見つけました。

 

浅瀬を悠々と泳いでいた立派な雄の個体。産卵場所の下見をしている最中なのか、少し泳いで定位する行動を繰り返しているところを撮らせてもらいました。

 

こちらは繁殖で力を使い果たした後、まだ息の残っている雄。紅紫の婚姻色を纏った体は産卵行動で深く傷つき、ところどころ水カビに覆われています。川底に倒れ臥してなお、睨めつけるような気迫を感じさせる魚体でした。

 

息絶えて河畔に流れ着いた雌の個体。雄よりも色調が暗めの個体が多く、吻端が鉤状にならないため見分けは容易です。

 

産卵行動の観察までは叶いませんでしたが、野生のビワマスをこれだけ見れれば大満足です。

 

一応たも網も持ってきていたので、ちょっとした水路でガサガサもしてみました。冬に片足を突っ込んでいる時期なので、水が抜かれ採集にならない場所も多いですが、湧き水の豊富な水路では居着きのウツセミカジカやアブラボテなどを確認できました。

 

今津の町中で魚屋さんをはしごした後、近江今津駅で自転車を返却し、帰路につきます。高島市のレンタサイクルは、近江中庄駅(無人駅)以外の市内全駅で借りることができ、500円追加することで他の駅に乗り捨てもできる優れ物です。

 

車窓から琵琶湖を眺めながら、乾杯!