訪問日:2019年8月26日
1984年に廃止となった国鉄妻線(つません)。日豊本線佐土原駅から分岐し、西進して内陸の杉安駅へと至る20km足らずの盲腸線でした。ただ県庁所在地の近郊ということもあって列車は宮崎駅まで乗り入れており、一定の通勤・通学需要もあったようです。やはり本線のルートから外れた盲腸線という路線の性格が廃止のトリガーとなった面は大きいのでしょう。
さて、佐土原駅からバスで西都(さいと)バスセンターへ。西都市の中心駅としての機能を担っていたのが、現在のバスセンターのすぐ近くにあった妻駅です。
この辺りの路盤はそのまま遊歩道となっています。並行する道路と道路に挟まれる形で幅の広い歩道があるので分かりやすいです(説明が難しい…)。
妻駅跡。木造の味わい深い駅舎に加えて駅名標まで残されています。至れり尽くせり。すぐ隣が児童館となっているので、バシャバシャ写真を撮るうちに不審者と間違われないかビクビクしてました……実際不審者みたいなもんですが
終点の杉安方面へ歩を進めます。市街地の真っただ中を突っ切るため遊歩道は道路によってちょくちょく分断されています。
この辺りから穂北・杉安の集落までが宮崎市街とを結ぶ自転車道の一環。地図上で見ると、国道と並行して直線的な細い道が走っているのですぐにそれと分かります。
はにわのオブジェは史跡の多いことで有名な西都市のシンボル的存在。至る所に立てられています。
線路跡から少し外れ、市街からほど近い高台に大小さまざまな古墳が密集する西都原古墳群へ。古代のロマン溢れる構造物の数々は歴史好きでなくても必見です。