遥かなる船路 小笠原父島紀行 2日目(前編)
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ぐっすり寝て7時頃に起床。
前日の教訓を踏まえてしっかり酔い止めを飲んだ後、船内レストランで朝食を摂りました。

小鉢(茄子の煮物)をつけて600円くらいだったかな?
なかなかのコスパでした。

デッキに出ると、既に小笠原諸島の島々が見えています。
左が北之島、中央が聟島(むこじま)、右が媒島(なこうどじま)。いずれも無人島です。
この辺りは聟島列島やケータ列島と呼ばれ、ダイビングのスポットとしても有名だそう。

船は定刻11時に父島・二見港に着岸。ようやく小笠原の地に足を踏み入れました。
当たり前ですが、亜熱帯の島だけあってとても暑いです。気温は30℃を超えていましたし、その上やたらと湿度が高いのです。
まずは港から島の中心市街地となる大村まで歩き、宿にチェックイン。到着する頃にはもう汗だくでした。

今回お世話になったホテルナインボール。
自炊用の道具も一通り揃っており、釣った魚の調理には困りません。商店や飲み屋も徒歩0〜2分圏内にまとまっており、釣りができる堤防へも徒歩5分ほどと、なかなか便利な場所にあります。
一休みしてから、街中を散策しに出かけました。

父島のメインストリート、都道240号線。通称湾岸通り。
この通りの1kmほどの区間に沿ってフェリーターミナル、村役場、商店などの主要な施設が軒を連ね、島の中心市街を形成しています。

一際目立つ場所にある平屋の青い建物が小笠原生協。
食料品など生活必需品はここで一通り揃います。島への物流は6日に1便のおがさわら丸に頼っているため、タイミングによっては生鮮食品が全然ないということもあるようですが、冷凍食品の類も充実しており、食べ物に困ることはないでしょう。閉店が18時台とかなり早い点は要注意。


小笠原ホエールウォッチング協会 (B-しっぷ) 。
Googleマップでは「研究機関」にカテゴリされてますが、入ってみると観光案内所的な建物でした。多くはないものの物販もあり、マンホールカードなんかも配布しているので、訪れてみて損はないでしょう。

集落の外れにある小笠原世界遺産センター。
小笠原の生態系について紹介する施設で、無料で見学できます。環境省の事務所も併設されています。


館内に飾られている鳥たちはハロウィンを待ちきれず、仮装パーティーを楽しんでおられました。
日本語ではあまりに可哀想なネーミングのアホウドリも、英語ではアルバトロス(albatross)とシャレオツな名前を貰っています。この落差よ。
アカガシラカラスバトは小笠原固有種のハトで、国の天然記念物。保護活動が奏功して個体数が持ち直した現在では、あかぽっぽと呼ばれて親しまれています。



小笠原の特異な生態系を象徴するカタツムリ、カタマイマイの仲間の生態展示もありました。他の陸地から隔絶された海洋島という環境で独自の進化を遂げた小笠原諸島固有のグループがカタマイマイ属(Mandarina)。属の全種が国の天然記念物に指定されています。
有人島の父島や母島では、外来種や生息地の開発などの影響で、その生息環境は風前の灯となってしまっているため、こうして生きた姿を拝めるのは実に貴重なことなのです。
左がアナカタマイマイ、中央がチチジマカタマイマイ、右がカタマイマイ。同じ属の貝ながら、その形態にはかなりの差があるのが分かりますでしょうか。

外に出ると、土の上に露出した根っこ(気根)が特徴的なタコノキが至る所に植えられているのが目につきます。これらもまた、小笠原固有の植物。
四方八方に伸びる気根をタコの足に見立ててその名がついたとか。
大村の集落を歩き回った後は、エキゾチックな雰囲気漂うレストラン「Bonina」で昼食。


コケブリ(アオチビキ)とマグロのポキ丼を頼みました。ポキとは、ぶつ切りにした魚介類に醤油や胡麻油を和えたハワイのソウルフード。白身ながらしっかりとした甘みのあるコケブリに、胡麻油ベースのタレが絶妙にマッチしており、なかなかの絶品でしたよ。

昼食後は、集落から少し離れた小笠原水産センターに行ってみました。ここも無料で見学できます。


プールのような屋外水槽には、アオウミガメやネムリブカが悠々と泳いでいます。


館内に入ると、イタチザメの歯の標本がお出迎え。研究所然とした空間に、様々な生き物たちが展示されています。


ハタの仲間やGT(ロウニンアジ)、変わったところではコバンザメの仲間のクロコバンなど。ユウゼンもいると聞いていましたが、今回はお留守のようでした。
展示は海水魚のみに留まらず、小笠原唯一の固有淡水魚、オガサワラヨシノボリの姿も拝むことができました。
後編へ続きます。