なまずのねどこ

ちょっとオタク寄りな旅の記録。B級スポットとか県境とか廃線めぐりとか魚捕りとか。常にどこかに出かけていたいしがない社会人。

遥かなる船路 小笠原父島紀行 2日目(後編)


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夕方はお待ちかねの釣りタイム。

 

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釣り場には、宿からほど近く足場も良い二見港の「青灯台」をチョイスしました。

青くないやん、白灯台やんと思いましたが、どうやら夜に緑色に点灯することが由来のようです。

ちなみに、灯台の色は、航路標識法という法律で、港の奥に向かって左側を白、右側を赤とするよう定められており、日本全国津々浦々で同じ配置です。港でポイント探しをする時など結構役に立ちますので、釣り人としては覚えておいて損はないでしょう。

 

まずは胴突き仕掛けに生イキくん(オキアミ)をつけて小魚を狙います。釣れた小魚をバラしてブッコみ、大物を狙おうという目論見です。

1投目でアタリがありました。それも、仕掛けが底に着く前に。

 

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小笠原初フィッシュはムレハタタテダイでした。続く2尾目も3尾目もこの魚。

名前の通り大きな群れを作る魚です。嫌な予感がして海を覗き込むと、この魚が数百個体の群れで防波堤周りに襲来してきていました。なんてこった。

 

ムレハタタテダイの猛攻にげんなりしつつ、胴突き釣りを続けているとひときわ強いアタリ。

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ハナアイゴでした。

水色と黄色の斑模様が美しい南方系のアイゴですが、通常のアイゴと同様鰭には毒を持っているのでご注意を。

 

日が傾いてきたタイミングで、ぶつ切りにしたムレハタタテダイをブッコミ仕掛けにセット。

さて、どんな大物がかかるかな。

 

胴突き仕掛けの方は、先ほどのムレハタタテダイが鳴りを潜め、夜行性の魚たちがかかるようになってきました。


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赤い鰭と独特の縞模様が特徴的な小魚はノコギリダイ。この魚も群れで行動するようで、同時に2尾ヒットすることもありました。美味しいらしいので数尾をキープ。

黒潮沿岸における夜釣りの常連、ミナミハタンポも登場。

 


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おヒゲが可愛いアカヒメジに、釣り上げるやいなやウ●コを撒き散らすことに定評のあるミナミイスズミも竿を賑わしてくれました。

 

そして、ブッコミの竿に待望のアタリ!

嫁がすかさずアワセを入れ、根に潜られることもなく勝負がつきました。ナイスです。

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尺ほどのマダラハタでした。

本州ではなかなか見られない種類です。クエとオオモンハタの間の子のような、独特の雰囲気を纏っていますね。

ハタの仲間は美味しい魚揃い。勿論キープです。

 

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リュウキュウヤライイシモチも果敢に切り身に飛びついてきます。餌取りの代表選手、ネンブツダイやクロホシイシモチに近い仲間ですが、その口には鋭い牙を幾本も備え、なかなか凶悪な顔つきです。

 

ムレハタタテダイを背掛けにして泳がせていたワイヤーハリス仕掛けに、突如尋常ではないアタリが!

めいっぱい竿を煽ってフッキング。巨大魚とのバトルが始まりました。

狭い堤防を駆けずり回り、5分ほどの格闘の末…

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無念のラインブレイク。15号のナイロンラインがスパッと切られています。間違いなくサメでしょうね…ワイヤー部分をもっと長くすべきだったか。

その後も何度かサメらしきアタリはあるものの、なかなかフッキングまで持ち込めず。大物釣りの経験値がまだまだ足りないなと痛感しました。

 

微かなアタリがあった竿をダメ元でアワセてみると、何かがヒットしました。

めちゃくちゃ重い割に全然暴れない…サンゴの塊でも引っ掛けたかなと思いながら寄せてくると…

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60cmはあろうかと思われる巨大なネズミフグでした。ハリセンボンに似ていますが、こちらの方が遥かに大型になります。各鰭に黒の水玉模様を纏っているのも特徴です。

 

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ぷく〜。

ハリセンボンに近縁な魚だけあって、刺激を加えるとこのように全身の棘を逆立てて威嚇してきます。

フグの仲間ではありますが、フグ毒(テトロドトキシン)を持たないとされ、沖縄ではハリセンボンなどとともにアバサーと称され、身近な食用魚とされています。勇気を出してお持ち帰り。

 

大物のアタリをものにできなかった悔しさはありますが、別の楽しみもあるので、今日はこのくらいで切り上げることにしました。

 

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今晩は宿の隣にある居酒屋「Chara(チャラ)」で宴。予約なしで突撃してしまいましたが、快く受け付けてくださいました。

 


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店内は、巨大なイソマグロやカンパチの魚拓が所狭しと飾られ、ペーパークラフトの熱帯魚たちが舞うステキ空間でした。

 

さて、このお店にやってきたのは、私が小笠原で是非とも食したかった食材があると耳にしたから。

その食材とは、ずばり「ウミガメ」。

小笠原には古くからウミガメ食の文化があり、保護との両立を図るために一定の頭数制限の下で漁獲が認められています。

 

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左下の赤い切り身がそれです。

口に入れてみると、赤身魚のような旨みと、魚離れした繊維質のもっちりとした食感を併せ持っており、新感覚ながらもめちゃくちゃ美味い。メジャーな食材で例えると、ちょうど馬刺しとマグロを足して2で割ったようなお味でした。

 

魚介系を中心に、他のメニューも充実しており、地魚の刺身盛りにはそれぞれの魚の解説ペーパーまでついてくる力の入りよう。

店員さんとお喋りする中で、持ち込んだ魚を1匹500円で調理してくれるサービスをやっていることを知りました。

釣り人としてこれを使わない手はない。早速この日釣ったマダラハタとネズミフグを託し、明日のつまみにしてもらうこととしました。

 

宿に帰った後も、しばらくこの日の余韻に浸り続けていました。ほろ酔いの中で嫁と2人語らい、父島上陸初日の夜は更けていきます。