なまずのねどこ

ちょっとオタク寄りな旅の記録。B級スポットとか県境とか廃線めぐりとか魚捕りとか。常にどこかに出かけていたいしがない社会人。

断崖絶壁に幻のカタツムリを求めて


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※重要なお知らせ (2020/11/6 追記)

当記事(2018年作成)で採集の対象としているムラヤママイマイは、2020年に種の保存法に基づく国内希少野生動植物種に指定されました。これにより、当該種の捕獲や譲渡等が原則として禁止となっています。そのため、ムラヤママイマイを対象とした同様の採集行為が2020年11月現在において許可なく行われた場合、違法性を帯びるものとなることは言うまでもありません。当記事はムラヤママイマイの特殊な生育環境およびその生息状況について、読者の皆様に広く関心を持っていただくことを目的として作成したものであり、現在では不可能となったムラヤママイマイの捕獲や譲渡を推奨あるいは容認するものではありません。また、当記事について、前述の意図に反して違法行為を誘発する恐れがあると当方が判断した場合、予告なく削除や非公開等の措置を取らせていただくことをご了承願います。

 

閲覧ありがとうございます。ねんじんです。

ここ一週間ほど主に東日本をぶらぶら旅してたんですが、昨日ようやく京都の実家に帰還する運びとなりました。疲れが抜けない…

旅先でお世話になった方々に心から感謝申し上げます。

 

さて、前置きもそこそこに記事タイトル通り陸貝の採集記へと話を移しましょう。

 

新潟県糸魚川市にある明星山の岩壁には、局所的に特異な形態のカタツムリが生息しています。

その名も「ムラヤママイマイ」。このカタツムリこそが今回の遠征のメインターゲットといっても過言ではないです。

 

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レンタカーで登山口までアクセスし、1時間ほど歩いて緑豊かな混交林を抜けると、石灰岩の露出した断崖絶壁が目の前に。

これはやばい場所に来てしまったなぁと思いつつ、まだ見ぬ幻のカタツムリに思いを馳せます。

 

1日目はカンカン照りで熱中症の恐れがあったのと、そもそもロッククライミングのコツがいまいち掴めず命の危険を感じ早々に撤退。

その直後に夕立に襲われ、ずぶ濡れになりながら山道を歩く羽目に……

成果は北関東から北陸東部に広く分布するオゼマイマイの生体と、いくつかの死殻にとどまりました。

 

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上4つがムラヤママイマイの死殻、左下はヒダリマキマイマイの死殻、右下3つがオゼマイマイの生体。

 

 

2日目。早朝に入山。

前日に雨が降ったこともあっていい感じに地面が湿っており、カタツムリの採集にはもってこいのコンディションで期待が高まります。

岩壁をゆっくりと登っていくと…

 

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いた!!!!!

最初に見つけた生体は地面を這っている殻幅1cmほどの幼貝でした。

苦労して登っただけに感激もひとしお。

 

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結果的には立派な成貝とも出会うことができました。

 

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ムラヤママイマイ Euhadra murayamai

西日本の人間にはあまり馴染みがない左巻きのカタツムリ。螺塔は平らですが、その平坦具合は個体によってもかなり異なるようです。

 

同所に他の貝は少ないだろうと勝手に思っていましたが、キセルガイモドキの仲間やニッポンマイマイなど、意外に他種とも混生しているようでした。

 

 

知る人ぞ知る幻のカタツムリ。その過酷な生息環境には目を見張るものがありました。

戦果としては大満足なのですが、当分あんな崖は登りたくはないな……などと思いつつ次の目的地を目指すのでした。

 

おしまい。