なまずのねどこ

ちょっとオタク寄りな旅の記録。B級スポットとか県境とか廃線めぐりとか魚捕りとか。常にどこかに出かけていたいしがない社会人。

【過去旅行記】晩夏の北海道お魚行脚2022 8日目(帯広→中富良野→千歳)


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2022/9/3(土)

遠征最終日。

 

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絶景の狩勝峠を抜け、5日ぶりに道央に戻ってきました。

この日はとある魚を捕獲するため、Googleマップで見つけた良さげな川をひたすら巡り、日没までガサガサに明け暮れる計画でした。

 

しかし、運命の出会いは意外にもあっさりと訪れます。

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山間部を蛇行しながらながる清らかな渓流。水深の浅い平瀬が多く、所々にブッシュもあり、上流域にしてはなかなかにガサガサ向きの川です。

 

水没した河畔の草むらに網を構え、足で追い込むと…

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夢にまで見たロマンの魚、イトウ。

遂に、遂に、憧れのイトウが網に入ってくれました。

まだパーマークが色濃く残る6〜7cm程度の稚魚ですが、全身に散りばめられた黒点、円筒形の長い頭は紛れもなくイトウそのもの。普段は流れの緩い下流域やダム湖などに生息するイトウも、初夏になると川を遡って産卵します。孵化して少し育った稚魚は、こうしてガサガサで狙うこともできるのです。

バットに水を張って撮影し、弱らないうちに急いでリリースした後は、感極まってしばらく放心状態に陥っていました。

 

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カジカでも狙おうかと石をひっくり返していくと、塩焼きサイズのエゾイワナが飛び出してきました。

こちらも北海道ならではの魅力的な魚です。

 

最終日になんとか有終の美を飾ることができました。

結局30分に満たない採集時間でしたが、憧れの魚との出会いを果たした今、これ以上は何も望むまい。今日はもうウェーダーを脱ぎ、潔く観光モードに切り替えます。

 


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かの有名な中富良野のファーム富田。

目玉のラベンダーはすでに散ってしまっている時期ですが、十勝岳連峰を背後に控えた広大な花畑は見応え十分。

お土産にラベンダーのアロマスプレーを買って帰りました。

 

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富良野界隈を運転していると、車窓に黄色く染まった丘が見えました。気になって行ってみると、黄色の正体は一面の向日葵畑。

ちょうど見頃を迎えていました。

 


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その後は千歳まで戻ってレンタカーを返し、フライトまでの時間を潰しました。

最後の晩餐に入った新千歳空港内の白樺山荘は、ゆで卵おかわりし放題という豪胆さ。定番の味噌バターコーンラーメンで北海道の旅を締めくくります。

腹を満たした後は、雪ミクミュージアムを見学したりしていました。温泉もありますし、暇潰しには事欠きませんね。複合商業施設として完成されすぎていて、もはや空港にいることを忘れそうになります。

 

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成田までは1時間半ほどのフライト。旅の終わりはいつだって名残惜しいものですが、機内で写真を整理しながら余韻に浸るこの時間、決して嫌いじゃありません。

北の大地でまた、心躍る魚との出会いを果たせることを願って。