なまずのねどこ

ちょっとオタク寄りな旅の記録。B級スポットとか県境とか駅とか魚捕りとか。常にどこかに出かけていたい負け組大学生。

旅行記

県境探訪 千歳川@神奈川県湯河原町/静岡県熱海市

用事で関東に行ったついでにちょこっと県境探訪。ともに温泉地として知られる湯河原町と熱海市の間の県境です。 湯河原駅に降り立ち、県道を2kmほど山側に入った湯河原温泉の中心街の方面に向かいます。 住宅街の中に旅館や料亭が混じり始め、街並みにもだん…

桜島を望む湾奥の離島・新島を訪ねる 後編

前の記事からかなり日が空いてしまいました……楽しみにして下さってた方がおられたらごめんなさい、続きます。 前回は行政連絡船で新島に上陸したところまででした。 引き続き、港から島の東側に向かって歩道を進みます。 この新島、基本的に画像のような礫混…

桜島を望む湾奥の離島・新島を訪ねる 前編

今回は鹿児島湾(錦江湾)に浮かぶ唯一の有人島、新島に行った時のお話です。 桜島の北東に浮かぶ、周囲2kmに満たない小さな島です。同字の島では伊豆諸島の新島(にいじま)が有名ですが、こちらの読みはしんじま。ちなみにどちらも火山活動によって形成された…

秋の週末徳之島プチ旅 後編

中編からの続きです。 夜明け前に起床し、車から降りて辺りを見回すと、埠頭の先端には既に先客がちらほら。 特に狙いなどはなかったので (初めて来る島で勝手が分からなかっただけともいう) 、とりあえず前日に購入したキビナゴ餌のぶっこみで当たりを待つ…

秋の週末徳之島プチ旅 中編

前編からの続きです。 日が暮れた後、ひとまず釣りを切り上げ、島固有のカタツムリを観察すべく山の中へと車を走らせました。 倒木と枯れ葉の折り重なるよさげな林床。昼間に少し雨が降ったため、まだ乾き切っておらず良い感じです。 さっそく地面を這う大型…

秋の週末徳之島プチ旅 前編

鹿児島本土から奄美群島方面へは、2つのルートのフェリーが運航されています。 ・鹿児島-名瀬(奄美大島)-亀徳(徳之島)-和泊(沖永良部島)-与論(与論島)-本部(沖縄本島)-那覇の「フェリーあけぼの」「フェリー波之上」「クイーンコーラル8」 ・鹿児島-湾(喜界…

県境探訪 岡村大橋@広島県呉市/愛媛県今治市

とある試験で大阪に行く用事ができたので、道すがら瀬戸内の島々をぶらぶらと巡ってきました。そんな中での海を跨いだ県境探訪記です。 竹原港から高速艇で大崎下島の御手洗(みたらい)港へ。大崎下島自体は安芸灘とびしま海道を通じて呉市へと繋がっています…

喜界島奇怪紀行 Part6

■8/22朝 喜界空港 最終日。お世話になった宿をチェックアウトし、丸4日借りた自転車を返しに喜界空港の売店へ。 島に来てから特に南国らしいものを口にしていなかったため、食堂でさとうきび生ジュースを注文しひと休憩。 意外とさっぱりした味わいなので、…

喜界島奇怪紀行 Part5

■8/21朝 喜界島南西部 朝食を済ませた後、デジカメを持って蝶の観察へと出発。湾集落から南方向へ漕ぎ進め、目星をつけていた自然度の高い遊歩道へ。 リュウキュウアサギマダラ。「the 南国の蝶」といった感じの華やかさです。 色合いはアサギマダラに似てい…

喜界島奇怪紀行 Part4

■8/20昼 at小野津周辺 前日に急勾配の行程を漕ぎ続けた疲れからか、痛恨の寝過ごし。とはいっても島で行きたい場所はもう一通り回れていたので、昼から夕方にかけて小物釣りに興じることとしました。 竿とクーラーボックスを携え、バスと徒歩で小野津集落付…

喜界島奇怪紀行 Part3

■8/19 この日は観光に徹することにしました。宿を出発し、島の東側にある丘陵地に向かって漕ぎ進めます。 ところどころ手押ししながら長い急坂を登り進める途中、 突如現れる名物看板。ポケモンGOのジムにもなっていました。 ちなみに描かれている蝶はアサギ…

喜界島奇怪紀行 Part2

■8/18午前 atスギラビーチ 日の出後、湾の集落から海沿いに伸びる道を歩いて抜け、スギラビーチに向かいました。 うわ〜〜〜〜〜(発狂) さながら桃源郷の具現化のような景観でした。サンゴ礁の磯が侵食されてできた天然のビーチなんですが、ここまで綺麗だと…

喜界島奇怪紀行 Part1

更新サボって放置してる間に、前の記事から4か月も開いてしまいました。申し訳ないです… この数か月間、コロナ禍と私生活の忙しさがあいまって碌に遠出やアウトドア系の活動ができていなかったんですが、先週やっと機会ができたのでここぞとばかりに喜界島に…

片道7分の離島 佐伯湾・大入島の旅

大分県佐伯市の大入島(おおにゅうじま)に行ってきました。佐伯市街からほど近い位置にあり、対岸の日豊本線の車窓からも間近に望むことができます。 市の玄関口・佐伯駅から港までは徒歩10分ほどでアクセスすることができます。島と本土とを繋ぐ航路はいくつ…

廃線遺構巡り JR鍛冶屋線

訪問日:2015年12月30日 今回は比較的新しめの廃線です。といっても30年近く前ですが… 加古川線から分岐していた4つの枝線のうちのひとつ、鍛冶屋線。廃止された年が1990年なので、国鉄民営化後の数年間は存続していたことになります。 起点となっていた加古…

洋上の白煙・伊豆大島三原山

明けましておめでとうございます。相変わらずイレギュラーな更新頻度とはなりそうですが、今年も当ブログをよろしくお願いします。 僕はというと元日朝の便で伊豆大島に渡って、離島でのスローな正月を味わってました。今回はその行程のメインディッシュとも…

日本一海に近い百名山・開聞岳を攻略する

先月中旬に登ってきた薩摩富士こと開聞岳についてです。その美しい山容を買われ日本百名山のひとつとなっていますが、標高は1000mに満たない単独峰であり名声の割に登頂の敷居は低い山だと思います。 他の九州島内の百名山の例に漏れず火山活動によって生成…

日田彦山線 災害運休区間(添田~夜明)の現状 Part2 筑前岩屋・彦山

前回の続きです。 大行司駅の次に向かったのは筑前岩屋駅。日田彦山線の線路は彦山駅との間の山岳地帯を釈迦岳トンネルで貫いていますが、並行して峠を越える道路が低規格で大型車両の行き来が難しいため、代行バスは大きく西側に迂回するルートをとります。…

日田彦山線 災害運休区間(添田~夜明)の現状 Part1 宝珠山・大行司

訪問日:2019年8月27日 2か月前のお話です。 2017年夏の豪雨災害で線路が被災、以来2年にわたってバス代行輸送となっている日田彦山線の南側区間。不運にも列車運休の憂き目に遭った区間にあるいくつかの駅を巡ってきました。 ■夜明 よあけ -JR久大本線・日田…

秋晴れの霧島を往く えびの高原→韓国岳→大浪池

週末休みを使って、日帰りで霧島登山に行ってきました。 登山口へのアクセスには、日豊本線の国分駅・霧島神宮駅または肥薩線の霧島温泉駅から丸尾というバス停まで乗車。そこから登山客向けの周遊バスに乗り換えることになります。 バスの本数は少ないので…

廃線遺構巡り 国鉄宮原線(肥後小国~町田)

訪問日:2019年8月29日 大分・熊本県境のくじゅう連山を貫くように走っていた26.6kmの盲腸線です。1984年廃止。 末端区間のみ熊本県域を走っていたものの、終点の肥後小国では他路線との接続がなく「熊本県の駅なのに一度大分県側へ出ないと県内の主要駅に行…

廃線遺構巡り 国鉄妻線(妻~穂北)

訪問日:2019年8月26日 1984年に廃止となった国鉄妻線(つません)。日豊本線佐土原駅から分岐し、西進して内陸の杉安駅へと至る20km足らずの盲腸線でした。ただ県庁所在地の近郊ということもあって列車は宮崎駅まで乗り入れており、一定の通勤・通学需要も…

急行はまなす最後の夏 北海道放浪記 - Part7 北の白鳥は海峡を往く

nenjin.hatenablog.com ↑前回 8日目、9月8日。北東パス(北海道&東日本パス)での行程はこの日まで。旅程組みの柔軟性では青春18きっぷに劣るが、7日間(連続)で10850円という18きっぷ以上の破格なので是非とも上手に活用されたい切符のひとつである。 東…

急行はまなす最後の夏 北海道放浪記 - Part6 魚の視線で楽しむ水族館

nenjin.hatenablog.com ↑前回 引き続き北東パスを使って旅を続ける。札幌を発ち、次に向かうはサケのふるさと千歳水族館。 外観だけならよくある地方の淡水魚水族館といった感じだが、ここの真髄は中で見られる魚の "展示方法" にある。 館内を一通り眺め終…

急行はまなす最後の夏 北海道放浪記 - Part5 三つの海

nenjin.hatenablog.com ↑前回 夜行列車全廃を控えた北海道を巡る旅も後半に差し掛かってきた6日目、9月6日。 夜明けの釧路の街を東へ急いだ。薄くかかった雲が水の鏡に姿を映し、シックな街並みも手伝ってさながら北欧の水郷のような雰囲気を醸し出す。名物…

急行はまなす最後の夏 北海道放浪記 - Part4 みどりの平野を駆けて

nenjin.hatenablog.com ↑前回 9月5日。道東エリアを東西に横断する。この日も懲りずに鈍行列車での大移動である。 旭川から南下する富良野線の始発に乗車。ラベンダー畑をイメージした薄紫色をあしらった車体だ。 前日に雨が降ったせいもあって、車窓からは…

急行はまなす最後の夏 北海道放浪記 - Part3 最果ての鉄路を辿る

nenjin.hatenablog.com ↑前回 9月4日。宗谷本線を完乗すべく旭川の宿を発つが、引き続き空模様は芳しくない。大粒の雨も降り始め、川は濁流となって岸を削る。そんな中でも列車は宗谷路を北へ北へと駆ける。 鉄路は名寄辺りから天塩川と並走。灰汁色の水面を…

急行はまなす最後の夏 北海道放浪記 - Part2 札沼線と留萌本線

nenjin.hatenablog.com ↑前回 明朝6時。目を覚ますと最後の停車駅である新札幌を出たところであった。北の大地に踏み入るときめきは何度訪れても褪せないものだが、陸上交通で「朝目を覚ませば北海道」という理想的なシチュエーションに身を置くのは最初で最…

急行はまなす最後の夏 北海道放浪記 - Part1 みちのくを往く

2016年春。北海道新幹線の開業は、本州と北海道を結ぶ各交通網にとって大きな転機となった。首都圏や仙台方面から道南へのアクセスが飛躍的に向上した一方で、かつて隆盛を誇っていた夜行列車群は全て消滅する運びとなり、長く一大ターミナル駅として旅人を…

廃線遺構巡り JR上山田線(真崎〜熊ヶ畑)

訪問日:2019年6月27日 炭鉱輸送を主目的として網の目のように敷設された、筑豊地方の国鉄路線のひとつです。いわゆる「枝線」ではなく、筑豊本線(飯塚)と日田彦山線(豊前川崎)を短絡する今でいう後藤寺線のような立ち位置の路線でしたが、炭田の衰退後は大…