新春琵琶湖ぐるり採集
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淡路島で初釣りを楽しんだ翌日は、ガサガサをしに滋賀県へ。
湖西道路の渋滞に巻き込まれて失禁しかけた過去の教訓から、日の出前に家を出たのが功を奏し、さして詰まることなく目的地の湖西エリアに到着しました。

生命の息吹に溢れる春や夏もいいですが、荒涼とした真冬の琵琶湖も、なかなか絵になります。


朝飯を調達しにコンビニに寄ると、こんな可愛いグミが置いてありました。
迷わず購入。奥琵琶湖の3つの湾もしっかり象られていて、それなりの再現度。
個包装なので、職場のお土産にももってこいですね。

さて、ウェーダーを着て湖岸を歩き、ガサガサポイントに向かいます。小河川の流れ込みに、細長い魚がヒョロヒョロと泳いでいたので掬い取ると…

おっ!
冬の琵琶湖の風物詩として近年俄かに脚光を浴びている、ワカサギではありませんか。
弱って孤独に泳いでいる感じの個体もいましたが、根気よく探していくと、数十匹単位の群れを何度も見かけました。
群れの動きを上手く読んで上から網を叩きつけると、10〜20匹がいっぺんに網に入ってきます。これは楽しい!
ワカサギ掬いは夜の方がやりやすいと思われますが、群れさえ見つけてしまえば、昼でもこんなに簡単に捕れるんですね。


30分ほどバシャバシャやって、162匹のワカサギをゲット。産卵のために接岸している個体たちなので、大粒揃いです。
琵琶湖ではワカサギは外来種ですので、乱獲しても罪悪感がないのも嬉しいポイント。
ありがたくお土産にしちゃいましょう。

砂礫を引きずった際に、ワカサギと一緒に捕れたウツセミカジカ。
完全に巻き添えですが、良いサイズなのでこの子も唐揚げ用にキープします。
思わぬ手土産にルンルン気分で次のポイントへ。
一昨年の秋にビワマスウォッチングをした、とある流入河川にやってきました。
ビワマスの遡上・産卵の最盛期は9〜11月とされています。近縁のサケなどと同様、産卵を終えたビワマスはその一生を終え、生き物たちにとって貴重な冬の糧食となるのです。
流石にもう生きた個体に会うのは難し…

うん、なんかいたわw
長旅で傷つき、カビに覆われて白くなった背中。流れの中で煌めく紅い婚姻色。間違いなくビワマスです。
この水深、流速ならチャンスはあるぞ。突撃!

俺たちに残された時間、あともう残り少ない
分かち合えるのは愛だけ
拒まないで!

よっしゃ!ネットイン!
立派な雄のビワマスです。もう心臓バクバクです。


サイズは2尺はあったように思います。思いのほか張りのある魚体で、放精を終えた後のホッチャレという感じではありません。
パートナーを見つけそびれ、産卵に参加できずここまで生き延びてしまった個体なのかもしれません。
琵琶湖の育んだこの偉大なトラウトが、私に水飛沫を浴びせながら流れの中に消えていくのを見届けてから、川を後にしました。


お昼に入ろうと思ったラーメン屋に行列ができていたので、今津の街中にある川魚店で鯉の子まぶしを買って食べました。
鯉の刺身に塩茹でした卵をまぶした、滋賀の郷土料理です。淡白でコリっとした鯉の身にツブツブの卵が絡む味わいは唯一無二のもので、とても美味です。川魚にありがちな臭みは一切ありませんので、是非一度ご賞味ください。

午後一でやってきたのは、湧水のある小河川。
いい感じにボサもあり、浅場ではネジレモやエビモが揺れています。
こういう川の深みには、水温が安定しているためか、魚たちが集団で越冬していたりします。

まず網に入ったのはオオクチバス。
避寒のために琵琶湖から上がってきたのでしょうか。魚に罪はありませんが、〆てから埋葬しました。ごめんね。


ボサの陰では中型のヤリタナゴやカネヒラがワシャワシャと捕れました。
ヤリタナゴは琵琶湖周辺で多く見られる、いわゆる「銀鱗」タイプの個体。越冬場所さえ突き止めれば一網打尽も容易なのが冬のガサガサの魅力ですね。

ビワヒガイ。
タナゴ類に混じって捕れました。黄色みの強い魚体は、網の中で一際目立ちます。ヒガイ類の青銅のような婚姻色が大好きなのですが、婚姻色でなくてもこの黄色さは他の淡水魚にはなかなかないもので、十二分に美しいです。

トウヨシノボリ類。
琵琶湖流入河川で広く見られる、オウミヨシノボリと呼ばれるタイプです。
繁殖期のような派手さはないですが、その分尾鰭の橙色が際立ち、これはこれで乙なものです。


ギンブナ、ニシシマドジョウといった定番種もたくさん見られました。
目ぼしい川や水路を巡りながら琵琶湖の北側をドライブしていましたが、ガサっては走り、ガサっては走りを繰り返しているうちに湖東と呼べるエリアまで来ていました。
日没も近いので、最後に何か面白い魚を見て終わりたいところ。先ほどまでは平野部でガサガサしていたので、趣向を変えて山間部の清流にやってきました。

狙いは、ナガレカマツカ。
数日前に帰省の道すがらたまたま見つけたポイントなのですが、その時はイマイチな写真しか撮れなかったので、ちょうど再挑戦せねばと思っていたところ。
障害物の少ない川なので、川の中をくまなくルッキングし、姿を見つけたら逃走する前に素早く掬うという真っ向勝負です。
カマツカより上流域に適応した種類とされ、泳ぎも達者であると聞きますが、冬で動きが鈍っているためか、案外呆気なく網に入ってくれました。

比較的最近カマツカから分かれる形で記載されただけあって、カマツカと瓜二つの姿ですが、黄土色みの強い体色、口吻の腹側のモフモフなど随所に違いがあります。
ただ、同所的に2種が混棲するような水域だと、見分けられる自信はないですね。。。


日没後、甲賀(水口)市街にある銭湯・清水湯で体を温めました。
いかにも昭和の銭湯な店構えが良いです。浴槽のお湯は、掛け湯しただけで背中の神経がピリリとするほど熱いので要注意。早風呂派の私は5分も入ってれば十分でした。

〆は近江ちゃんぽん。
あっさり和風だしのスープで、具材も肉メインと、もはや長崎ちゃんぽんとは全く別の食べ物です。酢をかけて味変するのも楽しい。
冬に長時間水辺にいるとなかなか体に堪えるものですが、その後の麺料理が一番美味いのもこの季節。
エアコンをガンガンに効かせながら、307号線の山道を走って帰りました。