なまずのねどこ

ちょっとオタク寄りな旅の記録。B級スポットとか県境とか廃線めぐりとか魚捕りとか。常にどこかに出かけていたいしがない社会人。

白露の北関東プチ遠征 その2 栃木編


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122号線を渡良瀬川沿いに日光方面へ進み、栃木県に入りました。

那須地方に着いた後は、昨年何度も通ったお気に入りの川でガサガサ。増水気味で、ちょっとやりにくそうな感じです。

 

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ヤマメとタナゴ(マタナゴ)が同時に網で捕れたこともある奥深くも摩訶不思議な川ですが、この2種は那須ではそう珍しい組み合わせではありません。

このような河川では、冷涼な流水環境を好むカワシンジュガイがタナゴの産卵母貝となっているようです。また、カワシンジュガイの幼生(グロキディウム)は、生育の過程でヤマメをはじめとするサケ科魚類の鰓に寄生する習性があります。

すなわち、ヤマメがいなくなればカワシンジュガイが、カワシンジュガイがいなくなればタナゴが個体群を維持できないという二重の依存関係が成り立っているわけです。

 


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カワムツやドジョウといったお馴染みのメンツに加え、

 

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20cmはあろうかという立派なギバチも網に入り、環境の良さを実感します。

 

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底砂を浚うようにして網に入れると、カワシンジュガイが捕れました。

非常に長寿な生き物で、寿命は50年とも100年とも言われています。2022年に特定第二種国内希少野生動植物種に指定され、販売や頒布、またそれらを目的とした捕獲が禁止されています。

 

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今年生まれの当歳魚ではありますが、なんとかタナゴの生息も確認できました。すらっとした美しいスタイルをしています。

春先の繁殖期を迎えると、雄は金属光沢を伴う青紫色の美しい婚姻色を纏います。

 

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流れのゆるいワンド部分では、アカヒレタビラの幼魚が採集できました。この川ではタナゴともどもカワシンジュガイを産卵母貝としているものと思われますが、タナゴの方が流れの速い箇所を好むようで、棲み分けは比較的明確になされています。

 


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同じワンドで、水生昆虫の王様・タガメもご登場。

ここでは2度目の確認です。

獲物を捉えて離さない巨大な鎌状の前腕、突起物の少ないフラットなフォルム、狡猾そうな三角形の眼。捕食者としてあまりに洗練された容姿を持つタガメは、生き物好きの少年、青年および中年の永遠の憧れ。

那須野が原が彼らの安息の地であり続けられることを願っています。

 

翌々日(9/16)、那珂川水系の渓流を開拓しに行きました。

栃木県内では9/20から渓流釣りができなくなる(漁業調整規則でヤマメとイワナの採捕が禁じられている期間)ので、有終の尾を飾りたいところですね。

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いい感じに笹濁り。釣れそうな予感がします。

流心のエグレにミミズを投入するやいなや、1投目で早くもアタリが。

 

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貴殿でしたか。

流れに乗って割と良い引きを見せてくれたので、少し期待してしまいました。

針を少し飲み込んでいたので、食用にお持ち帰りすることとします。清流のウグイは美味いといいますからね。多摩川のマルタはこの世のものとは思えないケミカルなお味でしたが…

 


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こんな調子でカワムツとアブラハヤも追加し、段々と雑魚釣りの様相を呈してきました。結構上流に来たつもりだったんですが。

 

しまいにはこんなけったいな生き物まで登場する始末。

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根掛かりを外した際、ハリスに絡まっていたツタ状の物体。

そう、ハリガネムシです。

宿主のカマキリを水辺に誘導し、生きたまま腹を突き破って出てくる、あの子です。

なかなかロックな生き様をしていると思いますし、嫌いではないのですが、心の準備のないままいきなり登場されるとちょっとギョッとしてしまいますね。

 

ウグイとアブラハヤの猛攻に耐え続けること2時間。

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ようやく本命のヤマメがヒットし、なんとか生息確認ができました。10cmほどのベビーサイズでしたが。

この時期にしてはかなり小さめの印象です。

 

栃木での釣りはこの辺で切り上げ。

午後は八溝山の峠道を越え、茨城県側に移動しました。