先日の3連休は栃木県那須を拠点にして、北関東各県で渓流釣りを楽しんできました。
連休初日(9/14)は5時起きの甲斐なく、八王子JCTの渋滞にはまってしまいました。関越道につながる鶴ヶ島JCTも詰まっていたので、圏央鶴ヶ島ICで一旦高速を降り、ガソリンを満タンにしてからまずは群馬県を目指しました。
途中、埼玉県最北端の上里SAで休憩。特にこれといった特徴のない普通のSAですが、早朝にもかかわらずフードコートは満員御礼でした。
9時過ぎには渡良瀬川の支流に到着し、林道脇のスペースに停めて入渓。
全体的に浅く開けた流れで、どちらかといえばフライフィッシング向きの川だと思いました。とはいえ時たま瀬を遡る魚影も見え、根気よく粘ればボウズは回避できそうな感じです。
蛇行した部分に形成される淵にポイントを見出し、ミミズを流していきます。
それにしても、透明度が高く清らかな流れです。水が綺麗すぎると魚からもこちらの姿が丸見えになるので、釣果を上げるうえでは芳しくないのですが、渓流釣りの真髄は釣れた魚の数やサイズに一喜一憂することに非ず。人間社会のしがらみや競い合いを一旦忘れ、美しい川で美しい1尾に出会うことだけを考えている時にこそ、この上ない幸せを感じます。
そんなことを考えながら、白泡が途切れる教科書通りのポイントを攻めると、ふっくらとした厚みのある天然ヤマメが躍り出ました。
大きさは18cmほど。側線の周りに薄く紅を差したような、なかなかの上州美人です。
さらに遡行を続けると、大岩の脇の落ち込みで、黒っぽく優しい顔つきの23cmほどのニッコウイワナが釣れました。
この時期の渓流魚は繁殖期を控えて二次性徴が出てくるので、外観の雰囲気でなんとなく性別がわかります。腹を割いて答え合わせをしたところ、予想の通りメスでした。
背鰭が大きく欠けていたので、パッと見放流魚っぽく見えました。とはいえ漁協による放流のない川で、尾鰭も綺麗なので、怪我しただけの野生魚かもしれません。
ヤマメとイワナの顔を見ることができたので、実釣2時間ほどで退渓。
寄り道にしては良い釣りができ、ウキウキ気分で目的地の那須へと車を走らせました。