2022/8/30(火)
この日は北海道本島を飛び出し、昨日対岸から散々眺めてきた利尻島へ渡ります。
朝7時に稚内港を出航。
波の穏やかな港内を抜け、ノシャップ岬の沖合を過ぎると、早くも利尻富士が正面に見えてきます。
1時間40分の航海を終え、島の玄関口となる鴛泊(おしどまり)フェリーターミナルに到着。近代的で立派な建物でした。
お土産屋はもちろん、海鮮丼をいただけるレストランも併設。離島のフェリー乗り場って、切符売り場と待合室だけの味気ないところも結構あるので、こういう至れり尽くせり感は嬉しいですね。
まずは港でレンタカーを借りて、島を一周しました。
一周60km程度ですので、ゆっくり目に見て回っても2〜3時間程度あれば鴛泊まで戻って来れてしまいます。対岸からは均整のとれた円錐形に見えていた利尻富士も、島内の各スポットから近くで見ると、また違った表情を見せてくれます。
道中で見かけた鮮やかなオレンジ色のタンポポ。コウリンタンポポというヨーロッパ原産の外来種で、北海道では広く定着しているものの、冷涼な気候を好むため本州では限られた地域でしか見られないとか。
鴛泊まで戻り、市街地で昼食。
不漁の時期だったようで時価が高騰しており、まともな値段の店を探すのにかなり難儀しましたが、利尻まで来てウニを食べずには帰れませんよね。
この日の宿、民宿「丸善」にチェックイン。
素泊まり4,500円と安価ながら、鴛泊港のシンボル・ペシ岬の断崖を望む絶景のお宿でした。
ペシ岬の頂上へは徒歩で登ることができます。切り立った崖に囲まれた鴛泊港を一望。地形をうまく利用した天然の良港ですね。
夕マズメは鴛泊港の堤防で釣りをしました。
胴突き仕掛けで足元を探るとすぐにアタリ。
エゾメバル(ガヤ)ですね。
正直言って北海道に来ればどこでも釣れてしまうので、ありがたみが薄いのですが、本州ではなかなかお目にかかれない北方系のお魚です。
以後、このガヤの猛攻に苦しめられることとなりました。
岸壁には小ガヤの群れが居着いているようで、胴突きでは埒が明かないと判断。趣向を変えてイソメを餌にした投げ釣りに変更しても、掛かってくるのはガヤ。
キビナゴをぶっこんでみると、なかなか良いアタリが来ますが…
上がってきたのは尺オーバーの巨ガヤでした。
利尻島は根魚天国と聞いていたんですが…
終始アタリは途切れなかったので、魚の数という観点ではなかなかの釣り場なのでしょうが、理想と現実のギャップに悄然としながら宿に戻りました。